「尺骨突き上げ症候群」という疾患を持っているF先生の
レッスンでした。


今日は、ベートーヴェンのソナタNo.30 Opus109
を持って見えたのですが、2楽章の始めの音が、
今まで聞いたことのない音が出ていました!!


手首のある部分の靭帯が伸びていて、手首がゆるみやすく、
軟骨がすり減ってしまっていて、ある角度になると、
痛みがでてしまいます。


その痛みがでない角度で出せる音、
その中でさらに、理想に近い音を出せるように、


また、手首のゆるみをカバーできるような、
F先生のためのオリジナルな奏法を一緒に探しています。


なので、手首の固定というのが中々難しかったのですが、
一瞬固定できているので、はっきりとした硬めの伸びのある音が
出ていました。


もちろん、キレイな音で!


抜くのは基本的に上手なので、固めても一瞬で抜けるので、
かなりいい音になっていると思います。


1楽章は、左手の2音のフレーズがちょっと弾きずらいとのことで、
これは少し指だけで弾く感じになっていたので、


第3関節をはじめとしたアーチを保ち、少しだけ手首を横に使って
2つの音をつなげるようにしました。


そして、一回一回手首を上げ過ぎると、音がうねってしまって
甘くなりすぎるので、ベートーヴェンにそぐわない音になってしまう
ので、そこは控えめに。


やはり、成果が出てくると嬉しいですね。


もちろん、私の力はほんの少しで、F先生本人の努力が
多大なのですが。


一緒に、さらに次のステップに進んで行きたいです。



さやか



Satoko.O