『ピアノ脱力法メソッド』へのお問合せをいただいた方の
悩みについて、お答えしてみたいと思います。


Q.自分の弾き方がどういう形になっているか客観的に確認したく
ビデオに撮影してみました。


すると、上手に歌えていなかったり、手首が変に固かったり、
身体も硬直しているのか、柔らかい音が上手く出ていない事に
改めて気付きました。


自分では手首やひじが一直線に固まっているようにも見え、
直そうと思うのですが、くせになっている様で、なかなか出来ません。


指も伸びていると思います。


たまにレッスンをして頂いているピアニストの先生から、
大きな音は良く出ているから、後は、小さな音が出せるようになるといいわね
と言われ続けています。


レッスンでは、手首の使い方や、力の入れ方などの細かい指導はないので、
指摘はされますが、具体的にどうしたら言われる音色が出せるのか、
感が悪いためか、分かりません。


書籍などで勉強したり、模索していますが、自分に合っているのか分からず、
出来たり出来なかったりとても不安定で、やはり力が入り過ぎていたり、
指の形が悪かったりと、たくさんの色々な問題があるのだと思います。



$ピアニストとして限界突破するための、「ピアノ脱力法メソッド」 -piano


A.指が伸びていること自体は悪くないのですが、
支えを使えているかどうかが重要だと思います。


小さい音が上手く出せないというのは、指のコントロールが
上手く出来ていないのではないかと想像されます。


ということは、手の支え、指の支えに大きく関連していそうですね。


支えと脱力は、表裏一体なので、どちらも欠かせません。
そして、どちらも相互的に上達していきます。


弾いている中で脱力感覚を養うのは、とてもとても時間がかかるため、
『脱力法メソッド』では、身体だけ切り離して、最初に脱力感覚を
身につけてしまいます。


それをピアノの上に持っていきます。同時に支えも作ります。


なので、ピアノを弾きながらやっていくよりは、短期間で習得できます。


また、こういう音色が欲しい!と思った時、指や身体をコントロール
できるようになると、欲しい音色を探せるようになっていくはずです。


また、内観ということをすべてにおいて行いますので、
自分の身体や音がどうなっているかを常に観る、
ということを習慣にしていきます。


そうするとどうなるかというと、自分の不具合に自分で気づき、
直せるようになる、ということです。(それを目指してやっていきます)


それから、先生のご指導の件に関しては、感が悪いせい、
ではないと思います。


ピアニスト向きの方と、教師向きの方といらっしゃいます。
(もちろん両方素晴らしい方も希にいますが。。)


私の音大時代の教授は、自分で弾くのに苦労しない方だったので、
弾けない私にとって、やはりどうしていいのか分かりませんでした。


フランスで教えてもらった教授は、細かいところも指導してくれました。


ですので、教えることに長けていて、丁寧に細かく指導してくださる先生が良いですね。


Satoko.O