音大生の方より、
「自分では滑らかに歌っているつもりなのに、録音したのを聴いてみると、
全然滑らかに弾けていないし、先生にもよく注意される。」


という悩みを聞きましたので、それについての解決方法
について書いてみたいと思います。


まず、自分では滑らかに歌っている(弾いている)つもり、
なのは、自分で滑らかに弾きたい、という気持ちがある訳ですから、
ここは素晴らしいと思います。


それが、弾き方に反映されていない、ということなのだと思います。


なぜ反映されないのか、についていくつか考えられることは、


①身体が硬いために音も硬く、一音一音がつながって聴こえない。

②ピアノで「歌う」ことに一生懸命になり、鍵盤を押し付け過ぎている。

③弾いている時、自分の音が冷静に聴けていない。


①については、私の専門とするところでありますが、
残念ながら、身体の芯が硬いな~と思う方は、手首や関節などを柔らかく
動かして弾いているように見えても、音が痛いです。


身体の芯が硬い、というのは、身体の柔軟性あるなしに関わらず、です。


イメージ的には、疲れが積もりに積もって奥深く定着してしまった、
という感じでしょうか。


こういう場合、私の「脱力法メソッド」を受けてください、としか
言いようがありません(笑)


でも、「脱力法メソッド」で、芯の脱力が得られます。


②については、鍵盤を押し付ける時間はなるべく短い方が良いです。
押し付け過ぎると、逆に音が伸びません。


押さえていなければいけない音は、押し付けず、置いておく、という
感覚で弾いてみてください。


置いておけば、たいてい他の音に共鳴して響いてくれますから、
力いっぱい押さえなくても大丈夫です。


弦を響かせることの方が大事です。


$ピアニストとして限界突破するための、「ピアノ脱力法メソッド」 -piano26



③については、とても難しいことではありますが、
曲に対する熱い心と、冷静な耳、これが同時に働くことができると


「ん?歌えてない?滑らかに弾けてない?」
と気づくことができるのではないでしょうか。


これは、普段から意識して練習していくことが大事だと思います。


Satoko.O