コンサートを始めようと思ったのは、自分が弾きたいからじゃないんです。


もっと他の方にも聴いてもらいたい、もったいない、と思う若い音楽家が
私の近くにいます。


演奏する場を作りたいと思いました。


以前は、私もすごく自分の演奏をしたかったし、ステージが貴重でした。
私も、恩師や先輩方に、そういう場を作って頂きました。


その恩返しをするつもりで、準備してきました。


恩返しって、本人にすることが多いですが、そうでない場合も
たくさんあると思います。


見ず知らずの人にいただくこともあるし、気づかずにいただくことも
差し上げることもあるし、巡りめぐっていると思います。


ステージに上がると、絶対に学ぶことがあるはずだから、
演奏することによって、何か一つでも得てもらえればいいな。


お客様は、始めはどうしても家族や知り合いの方が多く来てくれますから、
プラスアルファ何か楽しんでもらいたいな。


コンサートで、隣の人に話しかけたら楽しいかもしれないなぁ~
っていつも思っていましたが、日本人は中々気軽にしゃべれない、
しゃべりかけづらい。


でも、お茶会を作ってしまえば、おしゃべりも自然にできるかな。


特に女性は、おしゃべりしたら楽しいっていう人は多いと思うので、
演奏以外にも、楽しんでもらえるかな。



演奏者にとっては、その場で感想をいただける、というメリットがあります。


これも、自分の経験から来ていて、演奏会に来てくださった方に
お礼の電話を差し上げると、思ってもいない感想をいただけたりして、
嬉しく、またありがたかったのです。


あとは、お茶と美味しいお菓子が嬉しい方もいるかな。
ヘルシーで美味しかったら、女性も子供も嬉しいし。


ふつう、クラシックコンサートは、未就学児は入場できないけれど、
子供向け音楽じゃないコンサートを親子で聴けたら、自分だったら嬉しいな。


そんなところから、この形になりました。


演奏者、お客様、共に楽しみ、素敵な時間を過ごしました、
と言っていただけるコンサートにしていきたいです。


Satoko.O

$ピアニストとして限界突破するための、ピアノのための「脱力法メソッド」 -平澤彰史2