TSFプレゼン「適応型入れ替わり」

＜Ｋ介＞
　こないだ２月４日立春で、ようやく暦の上では春、気温もグッと暖かくなったと思ったら……一転して今度は史上最強クラスの寒波で首都圏も雪という……まァ気力も体力もガタ落ちですね（泣）。

＜果菜＞
　アンタがやる気ないのは一年中じゃないですか。このブログも前回更新からまた３ヶ月、すっかり年も明けましたけど。
＜Ｋ介＞
　いやぁ今まではずっと“やるやる詐欺”でしたけど……ようやく今度こそブログも新企画を準備しましたんで、これからは更新増やしていきますよ！　差し当たってまずはこれを！


TSFプレゼン『適応型入れ替わり』

＜果菜＞
　急に何ですかこれは？
＜Ｋ介＞
　昨年末に「TSFミーティング」っていう、TSF好きが集まる大規模オフ会に参加させていただいたんですけど。その中でTSFに関する自分のこだわりをプレゼンするコーナーがありまして、私も発表させてもらいました。大勢の人前で話すのは超苦手なんでド緊張でしたけど、無事にできてホッとしました。

＜果菜＞
　それをブログ再掲ですか。でも何で今頃？
＜Ｋ介＞
　すっかり忘れてたからあーいや、発表時間が５分しかないので、涙を飲んでカットした内容が結構多いんですよ。なので再掲するにあたって、その辺も全部盛り込んだ「完全版」にしようか……とも思ったんですけど、面倒臭くなってこれはきりがなくなるなと思ったんで、結局発表した丸々そのままの内容にしました。

＜果菜＞
　相変わらず、余計なこだわりが自分の首を絞めるパターンですか。
＜Ｋ介＞
　ちなみにタイトルは当初『適性化入れ替わり』でしたが、事情により『適応型入れ替わり』に変更しました。

　井上Ｋ介と申します。よろしくお願いします。

　今回のプレゼンテーマは『適応型入れ替わり ～他者の人生を自分らしく生きる～』。

　では早速、『適応型入れ替わり』とは何ぞや？　ということで

 

　……これが概要の全てなんですけど。

　さすがにこれだけだとピンと来ないと思いますので、実際の作品を例に説明させていただきます。

 

　今回取り上げるのは『僕と彼女の×××』
　要は乱暴な女子と頼りない男子の入れ替わりですね。

　これが入れ替わったらどうなるか。






　元の菜々子が野獣と呼ばれて恐れられていたのが、入れ替わったら男子からも女子からも「可愛くなった」と言われまくります。

　さらに、

　特に下のコマ大好きですねー。趣味 お菓子作り きゃっきゃっ　っていう（笑）。

　元の菜々子本人が絶対やらないようなこともやって、「女友達」として仲良くなっていきます。

　ではここのまとめ。

　まず一段落目、ここで重要なのは、男の時のあきらは繊細な性格だけど、元から女子力が高かったわけではないし、ましてや女装キャラでもなければ性同一性障害でもない。

　入れ替わってからも最後の最後まで自分は男だという意識を保ち続けて、元に戻りたいと思っている。

　そんな気持ちとは裏腹に、女の子の仕草にどんどん馴染んでいく。

　これはもう「女の子に向いてる」としか言いようがない。
 

　二段落目、「自分にとっても」というのは今説明した通りで。

　「身体にとっても」というのは、元の菜々子本人が宝の持ち腐れにしていた美少女の魅力が、中身が変わることで存分に発揮されるということですね。

　さらに「世間にとっても」は、みんな入れ替わった状態の方が理想だと思っている。

　というかこの作品の中で「元に戻った方がいい」と思っているのはあきら一人だけなんですね（笑）。

　続いて男になった元女の方はどうかというと、



 

　まァ一言で言ってやりたい放題です（笑）。




　二段落目、こんな風に元女の方がしっかりしてるとか、切り替えが早かったりとかですね。
　三段落目、要するに男女両方とも活躍してもらいたいということです。

　ということでまとめです。

　まず一点目、人生あらゆることに向き不向きがあり、それは持って生まれた性別も例外ではないと思います。

　性同一性障害みたいな深刻な話でなくても、生活のいろんな場面で「男らしく生きづらい」とか「女として生きるのがシンドい」みたいな、小さな違和感を積み重ねて生きている人がたくさんいると思います。

　美少女に生まれた人でも、「平凡な男の体の方が気楽に生きられるのになー」という人だっているかもしれない。

　そういう人に夢を与えるのがTSFであり入れ替わりなのです。
 

　二点目、わざわざトラックに轢かれて死んで見知らぬ異世界で生まれ変わるのもいいけど、勝手知ったる現代で他人の人生を引き継いで生まれ変わる「適応型入れ替わり」という選択肢はどうか。

　というわけでプレゼンは以上になります。

　ありがとうございました！



＜Ｋ介＞
　以上でございますー。

＜果菜＞
　確かに今まで書いてきたTS小説も大体全部コメディで、TS後の体を活かして頑張るタイプの話もありましたね。
＜Ｋ介＞
　自分はTSだったらわりと好き嫌いなくいろんなパターン読みますけど、一番の好みで言うとこういう、入れ替わりを前向きに捉える話が好きですねー。今後の創作ではもっと作風も幅を広げて、多少ダークなヤツも書きたいなーとか思ってますけども（笑）。

渡島健康 改め 井上Ｋ介

＜渡島＞
　実に約一年ぶりのご無沙汰でした！　開店休業中の自称ライトノベル作家、渡島健康（おしま・たけやす）です！

＜果菜＞
　看板娘（マスコット）の果菜です！　……って、本ッ当に長いこと休みましたね。2015年に丸々一年間休んで以来の長さじゃないですか。ただでさえ更新少ないのに。
＜渡島＞
　前回は去年の冬コミの新刊告知でしたか。あれから今年の夏コミは落選しまして、冬コミは申し込みしませんでした。

＜果菜＞
　商業で最後のお仕事だった『魔王様げ～む！ ３回戦』ももはや６年前ですし、同人誌も出さないブログもやらない、web上でも何も作品書かないとなったら、いよいよアンタ完全にただの人ですね。
＜渡島＞
　何かもう、あらゆる意味で「今までのやり方はもう限界だな」って感じるようになりましてね。抜本的にいろいろ変えないといけないと思いまして。同人誌の方はしばらく止めることにして、代わりにもうちょっとweb上でいろいろ活動したいと思って検討してました。

＜果菜＞
　そういうのも何度も聞きましたけど、結局一度もやれたことないじゃないですか……。
＜渡島＞
　いやもう今年こそはね！　いろいろ私生活との兼ね合いとかもあって準備に時間かかってますけど（汗）、いろいろ書いていく予定でおりますよ！

＜果菜＞
　今年ったってもう１１月なんですけど！？　冬コミも参加しないのに、残り２ヶ月弱で何をどうする気なんですか。
＜渡島＞
　その辺はまたおいおい……で、差し当たってまずは改名します。

＜果菜＞
　またですか。それも一度やって、結局「やっぱり思い入れがあるから」とか言って半年足らずで元に戻したじゃないですか。
＜渡島＞
　私もあれからさらにいろいろありまして……何て言うんですか、いろいろ他の人と交流させてもらう機会があった中で「この名前何て読むのか分からない」って何度も直接言われるようになりまして、あーいよいよこれは冗談抜きで正真正銘の限界が来たぞと（滝汗）。

＜果菜＞
　まぁそれは一番最初のデビュー当時からみんな思ってたことだと思うんですけど……とうとう鈍感なアンタでも思い知るくらい、具体的に弊害が出始めたんですね。
＜渡島＞
　というわけで今日から新ペンネーム、井上Ｋ介（いのうえ・けーすけ）にします。

＜果菜＞
　何か打って変わってエラくシンプルというか、画数スカスカになりましたね。
＜渡島＞
　もう「名前に思い入れを持つこと」自体をやめたいと思って。一気に身軽になりましたねー。大学生時代、長髪にこだわって背中あたりまで伸ばしてた時期があって、家族友人その他ありとあらゆる人から「とっとと切れ」の大合唱になるくらい不評だったんですけど、アレをついに限界を悟ってバッサリ短くした時のような気分です（笑）。

＜果菜＞
　アンタは昔から、何かこだわりを持ち始めるとロクなことにならないのね。
＜渡島＞
　あとこのブログも心機一転で更新増やしていきたいということで、タイトルを『行き当たりバッテリーⅡ』にしました。本当はデザインとかも全体的にガラッとリニューアルしたかったんですけど、時間なくて（汗）。

＜果菜＞
　もうそういう掛け声倒れはたくさんなので、何でもいいからちゃんと実際にやってください……！

冬コミ新刊２冊出ます！

コミックマーケット93
１２月３１日（日）　東５ホール　ポ53a

＜渡島＞
　いよいよ年末も押し迫ってまいりました。今年の冬コミは新刊２冊出ます！

＜果菜＞
　まさかの２冊ですか。コピー本のオフセット再版とかでもなく？　かつてはオフセット落として当日ギリギリまでコピー本作ったりしてたのに……ようやく進歩しましたねぇ。

＜渡島＞
　まァ厳密には今回も、時間なくなっていろいろ予定変更した部分はあるんですが……まずは１冊目！

『凸⇔凹すわっぷデイズ』
A5版26ページ　頒布価格500円　全年齢向け

【あらすじ】
　野球部所属で長身の大樹と、クラスで一番小柄な小夜は、身長差30センチ以上の凸凹カップル。２人は何故かキスするたびに体が入れ替わるのだが、大柄な男子の体を楽しむ小夜に、大樹は女の子の体で振り回されてばかりなのだった。

＜渡島＞
　夏は毎年「夏＆憑依」の『お憑かれサマー』を書いてますので、冬はそれ以外ということで。今回は入れ替わりモノです。入れ替わりが日常になってるカップルのコメディを３本収録してます。

＜果菜＞
　26ページって、今までで一番少ないんじゃないですか。
＜渡島＞
　今回は本当に「なるべく短くしよう」と意識してまとめました。いつも構想の時点では短いと思ってても、いざ書き出すとどんどん長くなって終わらなくなることばかりで……。同人誌はいつも釣銭などの利便性から「ページ数に関係なく一律500円」で設定してるんですけど、過去最高68ページいった時は最早狂気の沙汰でしたね（泣）。

＜果菜＞
　そんなことやってるから締め切りに間に合わなくなるんですよ。
＜渡島＞
　できれば今回こそは表紙と挿絵を自分で描きたかったんですけど、それは今回も間に合いませんでしたねー。

サンプル（pixiv）
https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=9011511

『スワップファミリー　～しわ寄せ家族計画』
A5版40ページ　頒布価格500円　成人向け

【あらすじ】
　中学３年生の政宏は、父親の再婚相手である美由紀との関係に悩んでいた。28歳でスタイル抜群の美由紀を新しい母親として受け入れられず、悶々とした感情を抱える日々。そんなある朝、目覚めると２人の体が入れ替わっていた。政宏は豊満な大人の女の体で快感に溺れる。一方の美由紀は気丈に振る舞おうとするも、徐々に思春期男子の体の性欲を制御できなくなっていく。

＜渡島＞
　こちらも男女入れ替わりです。そして今回初めての成人向けです！

＜果菜＞
　ずいぶん思い切った挑戦ですね。イラストも今までの「キャラクターなんとか機」とは違う素材ですか。
＜渡島＞
　前々からやりたいとは思ってたんですけどもね。ただ、やるんだったら全年齢向け「渡島健康」とはハッキリと名義を分けようと思って、別ペンネーム・ハンドルネームで新しい小説ブログも作ってから出す予定だったのが……、

＜果菜＞
　例によって時間なくて間に合わなかった、と。
＜渡島＞
　何せこれも初めての挑戦なもんで、またしても加減が分からずどんどん長くなって（汗）。せっかく全年齢向けはキッチリまとめられたのに、結局こっちで時間もページ数も食ってしまいました。

サンプル（pixiv）
https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=9011592

＜渡島＞
　夏コミの既刊２冊も持っていきますので、よろしければこちらもどうぞ。

『お憑かれサマー2017』
A5判44ページ　頒布価格：500円　全年齢向け

【あらすじ】
『VR』
　科学部１年生の山岡慶太は、理系女子の先輩・京田セーラが作った新型VRの実験台にされていたが、機械の暴走でセーラの体に乗り移ってしまった。降って湧いたチャンスに美少女の体を堪能した慶太は、さらに科学部顧問の源田華先生にも狙いを定めて……。
『彼女が水着（オレ）に着替えたら』
　夏休みで田舎のプール監視員のバイトをしていた濱口正治は、侵入してきたタヌキを捕まえようとして化かされ、クラスメイト床田汐見の水着と一体化してしまった。水着になった自分が汐見に着られると、今度は彼女の体に乗り移ってしまう。

サンプル（pixiv）
https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=8921301

https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=8921403

『お憑かれサマー　一球入魂！　ビーチバレー編』
A5判36ページ　頒布価格：500円　全年齢向け

【あらすじ】
 　これがホントの“一球入魂”!?　バレーボール部の田中渉は、夏合宿中にひょんなことから魂がボールに乗り移り、さらに企みに乗せられ女子部のエース・細川澪の体に入れられてしまった。そのまま水着に着替えて海へ遊びに行くハメになった上、澪たちに因縁を持つ他校の女子にビーチバレー勝負を挑まれる。

サンプル（pixiv）
https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=8919376

コミティア＆コミケ参加します！

＜渡島＞
　夏コミ以来、実に丸３ヶ月のご無沙汰でした。渡島健康です！

＜果菜＞
　このブログも、以前はいろいろ雑記とか書いてた時期もあったのに……今はもうすっかり夏冬コミケの当落報告しかしなくなっちゃいましたね。
＜渡島＞
　前からいろいろと企画は考えてんですけど、全くもって手が回らないですね……来年の課題です。さて今回は近況報告２本立て！

コミティア122
１１月２３日（木）　東京ビッグサイト東６ホール　こ42a

＜渡島＞
　まずは１１月２３日開催のコミティア122に参加します！　一般では何度か行ったことありますが、サークル参加は初めてです。

＜果菜＞
　コミティアはコミケと同じビッグサイトで開催される同人誌即売会ですね。オールジャンルでオリジナル作品オンリーなのが特徴という。
＜渡島＞
　自分はコミケもオリジナルのみでやってきてましたんで、コミティアもいつかは参加したいと思ってました。「小説でも大丈夫かな……？」と思って毎回細かく見て回ってましたが、結構小説のサークルも参加してるみたいなので、挑戦してみます。

＜果菜＞
　新刊は出すんですか？
＜渡島＞
　夏コミの既刊だけですね。初参加のイベントだし、特にコミティアは最初は全く売れないとか聞いたこともあるし、ちょっと恐る恐るというか様子見というか……（汗）。

＜果菜＞
　そんなビビッててどうすんですか！　やるならガツンとやりなさいよ！

コミックマーケット93
１２月３１日（日）　東５ホール　ポ53a

＜渡島＞
　続きまして冬コミです！　昨年冬は久々の申し込みで久々の落選でしたが、今年は夏に続いて当選しました！　ありがとうございます！

＜果菜＞
　前回夏コミと同じく、冬コミの当選も３年ぶり。しかもその時は当選してたのに会社の都合で行けなくなるという辛い思い出でしたね。なので、ちゃんと参加する冬コミは実に４年ぶりになります。
＜渡島＞
　あの時は本当にいろんな方々に申し訳ない気持ちと、「今後しばらく当選できなくなるんじゃないか」という不安がありましたね……。今回はリベンジじゃないですけど、あの時の分を取り返したいという思いです。

＜果菜＞
　で、こちらは当然新刊出すんですよね？
＜渡島＞
　もちろんいつも通り、性懲りもなくTS（性転換）！　夏は毎年憑依モノを出してますんで、冬は入れ替わりモノでいきたいと思っております！　何気に今回６年ぶりの“お誕生日席”ということで緊張しますが、その分気合入れていきます！

コミックマーケットwebカタログ
https://webcatalog-free.circle.ms/Circle/13632431

夏コミ新刊出ます！

＜渡島＞
　７月中は七転八倒でしたが、何とか無事夏コミ新刊入稿しましたよ！

８月１３日（日）
東地区“Ｑ”ブロック－14b
『行き当たりバッテリー』

＜渡島＞
　まずはこちら、実に３年ぶりに書きました新刊です。短編２本収録です。

『お憑かれサマー2017』
A5判44ページ　頒布価格：500円　全年齢向け

【あらすじ】
『VR』
　科学部１年生の山岡慶太は、理系女子の先輩・京田セーラが作った新型VRの実験台にされていたが、機械の暴走でセーラの体に乗り移ってしまった。降って湧いたチャンスに美少女の体を堪能した慶太は、さらに科学部顧問の源田華先生にも狙いを定めて……。
『彼女が水着（オレ）に着替えたら』
　夏休みで田舎のプール監視員のバイトをしていた濱口正治は、侵入してきたタヌキを捕まえようとして化かされ、クラスメイト床田汐見の水着と一体化してしまった。水着になった自分が汐見に着られると、今度は彼女の体に乗り移ってしまう。

＜渡島＞
　いやあ、丸３年間のブランクは本当にキツかったですね。「今までどうやって小説書いてたんだろう」ってくらい全ッ然進まなくて。最終的には予定通り書き上げられてホッとしてますけども。

＜果菜＞
　普通、書ける人は他の仕事が忙しい中でも時間を割いてちゃんと書けるもんですけど、渡島さん３年間ずっと「やるやる詐欺」で全く何も書けなかったわけですからねぇ。よく戻ってこれましたね。
＜渡島＞
　相変わらず「夏＆憑依」のTSモノですが、今回はいつも以上に「自分の好きなシチュエーション」を突き抜けてみました。ぶっちゃけストーリーなんてあってないような感じですが（汗）、過剰なこだわりが詰まってますので是非お楽しみください。

『お憑かれサマー　一球入魂！　ビーチバレー編』
A5判36ページ　頒布価格：500円　全年齢向け

【あらすじ】
 　これがホントの“一球入魂”!?　バレーボール部の田中渉は、夏合宿中にひょんなことから魂がボールに乗り移り、さらに企みに乗せられ女子部のエース・細川澪の体に入れられてしまった。そのまま水着に着替えて海へ遊びに行くハメになった上、澪たちに因縁を持つ他校の女子にビーチバレー勝負を挑まれる。

＜渡島＞
　こちらは３年前の夏コミで出したコピー誌のオフセット再録版です。新たに本文中の挿絵もつけました。

＜果菜＞
　皆さま当日はよろしくお願いいたします！