久しぶりの更新です。
昨日、新型コロナウイルスワクチンの2回目を接種しましたので、その様子をご報告します。
まず、1回目を3/8に接種したのですが、翌日に少しだるさと、左肩の接種部位の痛みがありました。
数日間仕事のやる気が出なかったのですが、
よく考えてみたら接種する前からやる気が出ていないのでたぶん関係なさそうです(笑)
そして、今回2回目の接種(1回目から3週間が経過しています)。
記録のために写真を撮ることにしました。
接種は2回とも同じ側に接種します。
医学的には絶対に2回とも同じ側でないといけないわけではありませんが、接種後の痛みのことを考えて2回とも利き腕の反対側に接種することが多いです。
私も、2回とも左側に接種しました。
接種するときですが、腕は腰に当てるのでははなく、まっすぐ下に降ろします。
このワクチンの接種部位は肩(三角筋)になります。針を垂直に接種します。
筋肉注射だから痛いに違いない、と思われる方がいらっしゃるかも知れません。
実は筋肉注射は皮下注射より痛いわけではありません。
むしろ筋肉注射の方が局所の反応(痛みや腫れなど)が少なく、免疫も付きやすいとされています。「筋肉注射だから痛い」というのは根拠がないお話です。
今回接種した2回とも、私も注入時はほとんど痛みを感じませんでした(個人差があります)。
このワクチンによる発症予防効果は95%、重症化予防効果も89%と非常に高いとされています(1)。とても有効なワクチンであると期待されています(変異株の場合は効果が低下する可能性も指摘されていて、今後の研究結果を待つ必要があります)
一方で、ワクチン接種後にだるくなったり、筋肉痛が出たりする副反応も起こるとされています。だるさは50%、頭痛や筋肉痛がそれぞれ42%、寒気や接種部位の腫れがそれぞれ27%とされています(2)。
私も、接種したのはお昼頃でしたが、その日の夜から何となくだるくなり、翌日の明け方から日中にかけて腕の痛みとだるさ、そして全身の関節痛がありました。鎮痛剤を飲むと少し楽になりました。
その日は一日無理せずに過ごしていたところ、夜になってスッと身体が楽になり,今に至ります。1回目の接種の時も接種2日目の終わりくらいに身体が楽になったのを思い出しました。
一般に、副反応のほとんどは軽症で、1~3日で回復すること、また1回目より2回目の接種後の方が副反応が起こりやすいとされています(2)。私もそのような経過でした。
なお、2回目の局所症状は,必ずしも1回目と同じとは限りません。またアナフィラキシーなど重い副反応でなければ局所症状があっても2回目は可能とされています(3)。
新型コロナウイルスワクチン接種の開始を前に、不安を感じている方もいらっしゃるかも知れません。まだよく分からないことも多いので、不安が強くなるのは当然です。
今回は、実際に接種した様子を皆さんにお伝えすることで、少しでもその接種後の様子をイメージしやすくなればと思い,ブログに綴ってみました。
参考文献
(1)N Engl J Med 2021; 384:403-416
(2)ACIP. COVID-19 vaccine safety update, January 27, 2021
(3)CDC.Interim Clinical Considerations for Use of mRNA COVID-19 Vaccines Currently Authorized in the United States