2月も半ばを過ぎましたね。
4月から職場復帰の方もいらっしゃるかと思います。
そろそろ本格的な入園の準備でしょうか。
今日は入園にあたり、健康面でも知っていただきたいことをまとめました。
こどもは入園後に熱を出す
保育園や幼稚園は子どもたちの集団生活の場です。
集団生活に慣れていなかったお子さんは、入園を機に多くの病原体にさらされます。
毎週のように熱を出して、最初はほとんど通えないお子さんもいらっしゃるかもしれません。
職場への急な連絡は、ようやく仕事復帰して、
さあ、これから!という保護者にとっても大きな負担です。
イラスト:江村康子
こんな大事な時期に!とやり場のない怒りもあるでしょう。
そんなことを思ってしまう自分を責めてしまう方もいるかも知れません。
でもこれは、いつか集団生活を経験しなくてはいけない以上、
必要な免疫をつけるための通過儀礼です。
決して保護者の判断が悪かったわけではありません。
何度も風邪を繰り返すうちに、免疫をつけていったこどもは、
少しずつ戦う力がアップしていきます。
3才を過ぎれば風邪を引く頻度もグッと減ります。
入園後の「通過儀礼」に備えて
1)急な呼び出しでお迎えに行けないときにこどもをお願いできるルートの準備
①パパ
子育ての一大事です。お迎えはママだけのお仕事ではありません。
パパも一緒にご協力を。
②子育てサポートの制度利用
ファミリーサポート制度や病児保育の利用登録を進めておきましょう。
③夫婦で対応できないときに誰に頼むか決めておく
祖父母!と即答されるかも知れませんが、ちょっと待って。
今の祖父母は仕事をしている人も多かったり、以前より高齢化して体力も落ちています。
また子育ての価値観は世代間で結構違います。
かえってトラブルの原因になることもあり、メリットばかりではありません。
2)予防接種を済ませておく
仕事復帰のタイミングとして多い1才前後は、予防接種が多い時期でもあります。
1才になると接種する予防接種には、ヒブ、肺炎球菌、4種混合、MR、水痘、おたふく等。
こんなにたくさんあると混乱しそうですね。
実際、この時期にうっかり接種を忘れるケースも意外とあるんです。
たくさん種類があると混乱しそうですが、同時接種でまとめて接種が可能です。
医療機関でご相談くださいね。
実際に働き始めてから
①発熱したときは
前日の夜に熱が出ていても、翌朝下がっていると、「保育園に行けるかも」と思われるかも知れません。
しかし治ってなくても午前中は熱が下がっていることも少なくありません。
熱は午後から夜にかけて上がるものだからです。
イラスト:江村康子
だから前日の夜に熱が出ていた場合には、朝解熱していても、その日はお休みが無難です。無理をして午後に職場にお迎えの呼び出し、となってしまうとかえってストレスにもなりますし、しっかり休むことでお子さんも早く回復することができます。
②こどもといる時間が少ないと感じたら
もし、お子さんと一緒にいる時間が少ないのではと感じた場合には、「帰宅後15分は何もしないでこどもをハグして話をする時間を元々のタイムスケジュールに入れておく」ことをお勧めします。
イラスト:江村康子
あらかじめスケジュールにあることで「夕飯が」「お風呂が」と焦らず、またお子さんも必ず家族との時間があることで安心に繋がります。
今回は職場復帰のポイントについてまとめました。