おしぼりズムな老舗の探求 ~法師~③
普段から、
おしぼりは芸術だっ!! モダンだっ!!
と、世界の中心から四方八方におしぼり愛を叫んでいるのですが、
そもそも”おしぼり”と”ホスピタリティ”を掛け合わせて少しばかり研究している私は、
川の流れに身を任せ、目覚めたら、そこは世界最古の旅館「法師」(ほうし)でありました。
徳川家光の茶範”小堀遠州”が造作指導をした庭園
元々は、山岳仏教から白山大権現が湯治をお告げし、開湯したのが由来と言われるこの「法師」。
現在では、世界で創立200年以上の由緒ある企業だけで構成された、国内でも数少ない”エノキアン協会”にも加盟されているのです。
法師46代目当主法師善五朗氏とのディスカッション
”世界最古の旅館”と聞いて、いささか興奮している私でありましたが、
法師46代目当主法師善五朗氏が、その緊張を和らげる様に、
ゆっくりと、柔らかな語り口でお話をしてくれました。
老舗研究のひとつのテーマは”ホスピタリティ”とは何なのか、、、という事に尽きるのですが、
「ホスピタリティとは、楽を与え、苦を取る、、まさに”与楽抜苦”(よらくばっく)の事ではないか、、、」
「江戸時代に法師は、殿様から乞食まで幅広く受け入れた旅館だった。今でも全てのお客様の層を受け入れたい、、、。」
静かに、しかし力強い語調で、その言霊が会議室に一つ一つ響き渡るのでした。
”ホスピタリティ”と”おもてなし”とは、ある意味同義語に近いのですが、
「本当のおもてなしとは、それぞれのお客様の気持ちをどれだけ受け止められるか、一体になれるか、、、。本当の理想はこれでなければいけない、、、。」
もともと、伝統と革新をテーマに、
そして「和魂洋才」「温故知新」「時代回帰」をテーマに、
さらに鮮やかにモダンを加えて、日々おしぼりを追求している清きおしぼりズマーな私でありますが、
まさに、神思し召しか、
掛け替えの無い言葉をひとつ、ひとつ噛み締め、
長旅で疲れた体を湯治で癒しながら、
静かに旅情に耽るのでありました、、、。
BY ZARA
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