おしぼりズムな老舗の探求 ~法師~②
おしぼりは芸術だっ!!
と、
叫び出す、少し以前の今年3月下旬。
冬から春へ、丁度季節が移り変わる中、
日本海沿いの、純白の雪に覆われた山々と、見渡す限り濃紺の荒波とのコントラストを目で追いながら、
ギネスブックにも登録されている世界最古の旅館「法師」へ向かっているバスの中に私はおりました。
普段から、日本伝統文化の”おしぼり”と”ホスピタリティ”を掛け合わせながら未熟にも闊歩しておりますが、
気がつけば、200年以上続く老舗企業のおもてなし、ホスピタリティを学ぶ事となり、
楽しみながら、また肌でその老舗の荘厳さを身に焼き付ける為に、
はるばる金沢の栗津温泉「法師」へとやってきたのです。
しばし、モダンなお話が続きましたので、
ちょっと趣向を変え、「古きを知り、新しきを知る」という
おしぼりズム的活動の根底のひとつ「温故知新」へと迫ってみたいと思います。
「”宿”という字は、”家の下に人が百人”と書く、、、。」
と法師46代目当主、法師善五朗氏は心を籠めて語りだしました。
老舗研究という事で、旅館のとある会議室へ通された私達は、
その老舗旅館のホスピタリティを体現されている当主から生のお声を聞く事ができたのでした。
宿到着時の抹茶のおもてなし
普段、作法には不慣れな若きおしぼりズマーな私が、
とても清楚な仲居さんから”おもてなしの抹茶”頂くと、
背筋がピンと伸び、
普段の生活には無い、古き良き日本の”わびさび”を感じ取る事ができるのでした。
法師善五郎さん曰く
「ムリ・ムラ・ムダを楽しむ事が本来の旅館業ではないか、、。最初のおもてなしも正直ムダ。でも、ここの和室に通されると、普段は無礼な人でも背筋が伸びる。それが面白い、、、。そのムリ・ムラ・ムダを楽しむのが本当の商売の面白さではないか、、、」
普段から、せちがなく動き回っている私にとって、
老舗という小宇宙に見事に吸い寄せられた瞬間(とき)でありました、、、。
BY ZARA
この記事を読んで、チョットでも”持て成されてみたーい!!”と思われた方は↓をポチっと押してね。
