おしぼりズムの世界紀行 ~ミラノ・ゼニア視察~①
、、、と言う訳で、インターバルを挟んで、ミラノのファミリービジネス視察にお話を戻しましょう。
徒然なるままに、
おしぼりは芸術だっ!!と叫びながら
日ごろから何かと大変お世話になっている先生にくっついていたら、
いつの間にか、ミラノの「エルメネジルド・ゼニア」の視察にやってきてしまいました。
通称「ゼニア」の名前で日本でも知られている、高級紳士服メーカーです。
生地からの一貫した生産体制を築き、そのシルエットの綺麗さ、生地の質の良さで、日本でも多くの男性ファンを持ちます。
ちなみに、私なんぞにはまだまだ身分不相応でありますが、
そんな高級紳士服「ゼニア」の名前さえ知らなかった私が、ゼニア本社にやってきてしまっているのです。
おしぼりズム的七不思議です。
ゼニア・ファミリーとのディスカッションで、創業時からのお話を伺います。
元々は、ミラノがナポレオンの侵略による属国だった時に、軍服を謙譲する為に紡績業が始まり、
それが今では世界のファッション発信地へと変貌を遂げています。
そう、ミラノ・ファッションです。
創業者のゼニア氏は時計業で生計を立てながら、生地紡績業の原型を築きます。
圧巻なのは、第二次世界大戦でイタリアが敗戦後、現在のゼニア本社近辺の燃え尽きて木一本生えなくなった山々に、なんと50万本もの木を慈善事業で植林し続けた事。
敗戦で打ちひしがれたミラノ市民を勇気づけ、それが今は緑力しい彩に満ちた素晴らしい自然を保っております。
一企業が、現代の様に企業の社会的責任(CSR)もまだ問われない時代に、一財産を投げ出し、木を植え続け、ミラノ市民の勇気の素となったこの行為。
とても、大きなロマンを感じるのであります。
50万本の植林事業を伝えるゼニア本社に飾ってある絵画
こんな広い大空の様な、大きな心を持ちたい!!
そして、大きなロマンを持ちたい!!
”おしぼり”にも、ゼニア・イデアが打ち刻まれた瞬間でした....。
By ZARA
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