映画監督はチョンジェウンさん。韓国の方でした。

キムジェウクさんは留学生で、韓国から来て、学費を払うために長時間働き、授業は寝ていて、働く毎日に嫌気がさす日々。
大学休学中に村松涼子さん、中山美穂さんと出会います。

ジェウクさんは、大学生役のときは、とても若く見えました。クールなイメージですが、爽やかさもあり、後から登場するときは、大人の顔でした。

役者さんはすごいな。

中山美穂さんは、女流作家で、アルツハイマーを発症しているのを最初から自覚していました。
最後の作品だからと、情熱的に執筆していましたが、体も不自由になり始め、偶然出会ったジェウクさんに、手伝ってもらうことになります。

色々な場面が、最後に意味ある繋がり方をしていて、帰りは歩いて帰ったから、映画を思い出しながら、あれがこうで。なんて、考えながら帰宅しました。

偶然が好き。

映画のテーマの一つでもあります。
また、跡を残す。
そして、愛した人は忘れない。

素人だから、解釈はそれぞれですが、印象に残りました。

私も跡を残して、時々思い出してくれたらなんて、もうそんな事が浮かんでしまいました。

涼子とチャネ(ジェウクさん)は、同じ家の中で、過ごすことになります。
ストーリーを、音声で録音し、それをチャネが、パソコンで打ち込む。

二人の時間は素敵でした。自然で、いつも一緒で、寝て起きると隣に彼がいて。
はー。理想的…しかも、ジェウクさんなんて、最高すぎますね。ラブ

小説が、完成した頃、涼子の病状もかなり進んでいました。
施設に入る覚悟をし、準備もしていました。

涼子はチャネと別れることを決めて、醜い?姿を見せたくないと言って、身を引きました。
チャネは激怒し嘆き、利用されたと国へ帰ります。
二人の話を書いて作家になり、また日本へ。

そこで再会。車椅子の涼子は、何も話さず。表情も変えない…でも、まだしっかりしていた時に録音した音声を、チャネに聞かせて、覚えていると伝えます。

愛する人は忘れない。
大きなテーマでした。

犬も認知症でしたが、家族は分かっていたし、私が抱っこすると、何か必ずワンワンと話しました。何か言いたげでした。
赤ちゃんに戻ったような感じでした。

チャネさんは、授業中に寝ている留学生と重なりました。


2時間くらいのストーリーの中で、映画はやはり感動するものだなぁとしみじみ思いました。

たまに見に行こうかな…

チャネさんと、涼子さんは別れたけど、再会し、これからも関係を続けるんだろうなあ。良い形の終わり方でした。