前回のブログを読んで下さった皆さん、本当にありがとうございます。照れ

とても励みになります。

 

少しペースアップも心がけながら、

楽しく読んでもらえるように頑張ります。照れ

(今回、長すぎるかも (m´・ω・`)m …)

 

富山では、父が昨日田植えをしたと言っていました。

今日は、日中の最高気温が25度と、今年初めての夏日予想。

季節は進んでいますね。パンダ

 

さて、今回紹介する鏡里は、身長174cm、161kg。

ここでまた、写真を一枚入れておきます。




今の時代だと、貴景勝や志摩ノ海のような大きさでしょうか。

 

 

 

【42代横綱 鏡里喜代治(かがみさと・きよじ)】

ダルマ1.生い立ち

 

大正12年生まれ。青森県三戸郡三戸町出身。

幼い頃に父が亡くなり、兄たちは家を出て働き、鏡里は畑仕事をして母を守りました。

 

14歳の時、盛岡巡業に来た粂川(くめがわ)部屋の大関鏡岩に熱心に入門を誘われます。

断ると、東京見物の代金にと30円を渡されたそうです。

 

3年後、お金を返すため上京すると、引退し親方となっていた鏡岩に丁寧なもてなしを受け感動。入門を決意し、昭和16年19歳、初土俵。

 

その後、師匠の鏡岩が、親友双葉山(35代横綱)に部屋を譲ったため、鏡里は双葉山道場所属(のちの時津風部屋)となり、相撲の神様、双葉山の直弟子として育てられました。

 

 

ダルマ2.入隊

 

鏡里が入門した昭和16年は、第二次世界大戦が始まった年です。

十両目前となった昭和19年5月場所後、鏡里にも召集令状が届き、弘前で入隊。

本場所は全休することに。

 

除隊後の昭和20年6月、幕下筆頭で勝ち越し、十両昇進。

その後順調に出世を遂げます。

 

入隊中、ラジオ放送で、師匠の双葉山が若手の東富士に敗れたことを知り、「打倒東富士」を誓ったことや、師匠の化粧廻しを譲り受け感激し、さらなる精進を誓ったこと。さまざまな出来事を力に変えて強くなったように伺えるエピソードが多く残っています。

 

 

ダルマ3.太鼓腹と安定感

 

鏡里を語る上で、「太鼓腹」も必須かもしれません。

「あんこ型力士の代表」、「太鼓腹横綱」「堂々たる太鼓腹は、その取り口にもいかんなく発揮されている。」などと力強く形容されました。

 

もう一つは、安定した強さです。

常に8割近い勝率を上げ、型にはまれば横綱級とも言われました。

右四つ左上手で相手の動きを封じ込め、「太鼓腹」を突き付けて寄り切る( ゚Д゚)))))))))

栃錦、若乃花には極めて強く、通算成績では勝ち越しています。

 

 

ダルマ4.双葉山道場初の横綱

 

昭和28年1月の初優勝後、横綱に推挙されました。

31歳、双葉山道場から初の横綱です。

 

派手さはないものの、正統派のじっくりした四つ相撲で、取りこぼしも少なく、5場所で3回優勝など安定した成績を収めていました。

 

しかし、同じ時代には若乃花人気がうなぎ上り。

若乃花対千代の山の相撲史に残る大熱戦、若乃花新大関、若乃花が長男を亡くした直後の場所出場などがニュースの大半を占め、鏡里の連覇が大きく報道されることはなかったようです。

 

引退後は、時津風部屋を継承したのち、立田川部屋を創設。

潔い引退も双葉山譲りで、外連味のない見事な引き際だったと称えられているほか、

30歳を超えてから秘めた力を発揮し、実直な人柄そのままの師匠との信頼関係も麗しかったと言われています。

 

 

ダルマ余談

 

歴代横綱で80歳まで生きた人は2人だけ。

15代梅ケ谷が83歳で、鏡里が80歳です。

40~50代と若くして亡くなった横綱が多く、「長生き横綱」も鏡里の特筆事項です。

今は長寿社会なので、現代の横綱には長生きしてほしいですねカメブタネコ

 

 

東京タワー鏡里がいた時代プリン

・昭和29年 蔵前国技館完成 横綱鏡里、千代の山による三段構えが行われる。(土俵入りよりさらに故実に重んじた儀式)

・昭和29年 鏡里が雪辱を果たした東富士は、引退しプロレス界へ。走る人

・昭和30年5月、戦後初の天覧相撲。

・昭和30年、相撲協会は、ナイター興行を開始。

(朝10時30分取組開始、中入り17時30分、打ち出し20時。勤め帰りのサラリーマンを国技館に呼ぶことを目的とした改革の一環。)

 

 

ダルマまとめ

 

付け人を務めていた元関脇 鶴ヶ嶺(井筒親方)が、鏡里が温厚な人柄で慕われていたことを語っていて、冬の寒い日、自分の赤い外套(着物の上に着るコート)を脱いで貸してくれたことや、雨に濡れた後に卵酒を作ってくれた思い出など、ともに映像に残る笑顔もとても柔和でした。

 

 

ベル参考文献

横綱&大関大艦(ベースボール・マガジン社)

歴史ポケットスポーツ新聞相撲(大空ポケット新書)

大相撲大全集~昭和の名力士~壱(NHKDVD)

大相撲 あの力士、あの一番(荒井太郎 ソニー・マガジンズ新書)

相撲大事典(現代書館)

もういちど読む山川日本史(山川出版社)