昔々、城主の命令で、村の者総出で城普請をしていました。

しかし石垣を積み上げるのに大の大人が何人かかっても一向にはかどりませんでした。

そんなある時、一人の女が通りかかりました。名主の娘で名を「およし」と言いました。

およしは父の言いつけで手伝いに来ていました。

およしは男どもが難渋しているのを見ると、「私も手伝いましょう」と声をかけました。

「とんでもないです。我々でも難儀しているのに、お嬢様にはとても無理です。危ないから向こうへ行ってて下さい」。

男どもは相手にしませんでしたが、およしはかまわずに近づくと、大石に手を触れました。

すると不思議な事に何人かかっても持てなかった大石が、一人で軽々と運べたのです。

大木も道具も材料もおよしが触れるとやすやすと動いたので、城の完成は予定よりもずっと早くなりました。

その話を聞いた城主は、「不思議な力を持つその娘を人柱にするように」と命令しました。

名主も村の者もそれだけは勘弁して下さい、と頼みましたが、城主の命令に逆らう事ができません。

そこでおよしは泣く泣く城の人柱となって、城を守ったと言う事です。

【「岐阜美濃の昔ばなし:発行㈱西垣」を参考にしました】



だって!

TOさん、TOMOちゃん、ノブオくん、わかちこ