グーグルはなぜタダなのか?
ブログのバランスをとるために
今日から今週の日経ビジネスというテーマを追加し、
毎週購読している日経ビジネスから一つネタをとってきて
それに関して書くことにします。
今週のネタは
「 グーグルはなぜタダなのか 」
です。
来春からネット業界で働く僕にとって非常に興味深いネタであります。
内容は全部は書けませんので、僕なりにまとめてみます。
google。
今や時価総額は14兆円近く、売上高は約61億円近く稼ぎ出す、
そのビジネスモデルは分かりやすく、世界最大の広告会社とも言えます。
グーグラー(グーグルで働く社員のこと)の価値観は
「世界中のありとあらゆる情報を整理し、
さらにそれを誰もが利用できるようにすることにより、
世界中のユーザーから喝采を浴びたい。」
ということらしい。
世界中のユーザーから喝采を浴びたいという部分、とても共感できます。
グーグルが成功している理由に関しては、記事にもありますが
ユーザーに主権があることを前提にしているということではないかと思います。
グーグルの登場以前、インターネットの登場以前のビジネスモデルの多くは
ユーザー視点に立って商品やサービスは開発されていても
権力は提供する側にあったように思います。
テレビの例を挙げると
視聴者視点に立って、視聴者が喜ぶ番組を制作しても
権力はテレビ局や広告会社にあり、
「この時間帯に何人ぐらいの人がこの番組を見るだろう」
と計算されていた。
ということです。
これは製造業などにもあてはまると思います。
しかし
繰り返しになりますが、グーグルが提供するサービスにはユーザーに主権があることが前提としてあります。
そこにはユーザーによる自然淘汰があり
ユーザー視点に立ってサービスを考え
ユーザー(開発者含む)が使いやすく喜ぶような仕組みを提供すれば
それは自然に受け入れられ、利用者やアクセスの数は大きくなる。
しかも、それは利用者の力によって加速度的に起こります。
これがユーザーに主権があるということだと思います。
ユーザーが喜ぶという点では、これらのサービスをグーグルがタダで提供しているという点もポイントだと思います。
ユーザーに主権があるので、ユーザーは自分の意見を発信でき、口コミによって本当によいサービスは拡大し、逆に提供側本位なサービスは縮小していくのです。
ここで、数と民主主義というのがキーワードになります。
グーグルの場合、そのサービス自体に民主主義的な側面がありますが
多くの人に受け入れられる、多数決的なその側面は
圧倒的な数の波となって、既存の権力に襲いかかるのです。
しかも、もの凄いスピードで。
ここでの権力とは、ビジネスにおいて富を独占してきた権力に限らず
国家権力にまで及ぶと考えられています。
記事には例として、中国のことが挙げれていましたが
ネット人口が増加していることを考えれば
中国が変わる日はそう遠くはないような気がしてきます。
塵も積もれば山となる。
ロングテール型の力はネット特有です。
グーグルと同じように、
既存の権力ではなく世界中の民衆の力を利用したネットのサービスとして
Myspace(SNS)、YouTube
が紹介されていました。
Myspaceは近々日本に乗り込んでくるらしい。
YouTubeは、まだ本当に小さい会社(社員数も会社のオフィスも)のようですね。
なんか、こういうのモチベーションが上がります。
「俺もできるんちゃうかな?」
って。