職業はシーフになり、新しい僕のFFライフが始まった。

いつもの荒野に繰り出してまたミミズやコウモリと戦う。カメは強いから避けよう。

前より効率よくレベルあげができそうだ。

レベル3になったとき、

レベル2黒魔道師のタルタルが話しかけてきた。

『パーティーくみませんか?』

僕は迷わずオッケイを出した。

話しをするとその人は昨日始めたという。

便宜上彼をEさんとする。


ここは僕がこのゲームのいろはを教えなくては!

と、何故か義務感が生まれる。

そんな訳で、まずはシグネットのかけ方(ちなみに僕もこれの意味はよくわかっていない。)。

競売の使い方。

ホームポイントの設定。

など、最低限の知識を伝えた。

Eさんははきはきとした返事で毎回答えてくれた。


さて、戦いに繰り出すぞ!
また荒野に行く。

まずはミミズと戦おう。

そうおもった。

しかし、

Eさんはいきなりカメに向かっていった。

そして黒魔道師なのに肉弾戦で戦い始めた。

僕は短く

『きけん』

『さがって』

と打った。

Eさんからの返事はない。
僕はカメの攻撃を自分に向かせるために殴りかかった。

やがてカメの攻撃が僕に向く。

そして辛くもカメを倒した。

『やったー!パーティー楽しいですね!』

Eさんは言った。

うん。確かに楽しい。ハラハラした。

しかし如何せんリスキーだったので僕は作戦をたてた。

①Eさんは安全なところにいる。

②僕が敵を連れてくる。

③Eさんは離れたところから魔法。僕はひたすら叩く。

この作戦にした。

そうして僕は丁度いい敵を連れてきては2人で退治した。

戦闘がスムーズにこなされ、レベルがどんどん上がる。

しかし、なんかもっとわくわくしたい。

そうおもった。

そこで、

『強そうだ』と戦ってみないかと伝えた。

Eさんは『そういうの待ってました!』と嬉しそうだ。

そうして僕は強そうなカメを連れてくる。

ガス!

カメの攻撃は僕の体力を大量に奪った。

しかし僕には勝算があった。

シーフの特殊能力『絶対回避』だ。

これは一定時間すべての攻撃を回避する技だ。

フフフ。

僕の体力が半分ななりいざ発動!

そのときだった。

Eさんが飛び込んできた。
そしてカメの攻撃の矛先を自分に向けたのだ。

そうして僅か三発で死んでしまった。

その後絶対回避がついてる僕はつつがなく勝利した。
うわ、すごい申し訳ない。
Eさんの熱い気持ちの手前、なんか申し訳ない。

Eさんは『ちくしょー!もう少しだったのに!』

と悔しがった。何がもう少しなのか不明だが、

僕は『Eさんのおかげでなんとか倒せました!』

と伝えた。

その後、また安全に戦い、たまに強いヤツと戦った。
いつのまにかかなりの時間がたっていた。

さすがに眠くなったので、2人で街にもどった。

最後にEさんにいろいろアイテムと調子に乗って3000ギルをあげた。
この時本当は4000ギルしかなかったが、余裕を見せて渡した。

Eさんは
『すごい楽しかったです。ゆうすけさんにあえて本当によかった。明日も来ますから一緒に遊びましょう!』

僕は

『もちろん』

と短く先輩風をふかせた。

そして次の日。

忙しかったけど、頑張ってFFをやった。

いないんすけど。

僕はEさんとレベルが離れることを回避するために、敢えてプレイしなかった。
結局三時間まった。

来なかった。

それから一度もEさんに会っていない。

これ7月の話。