ひまわり思い出の児童書ひまわり


先日、友人の子どもにプレゼントする為の絵本を探していたところ、懐かしい物語に再会しました。


それがこの




「エルマーのぼうけん」
作 ルース・スタイルス・ガネット
絵 ルース・クリスマン・ガネット
訳 わたなべ しげお

です。

全三篇のこの童話は、私が子供の頃には既に名作として知られる児童小説でした。
第1作目の「エルマーのぼうけん」が生まれたのは1948年、今から約80年弱前のアメリカです。
作者は女性で、本の挿絵は作者のお義母様が描かれたそうです。
この事からも、きっと素敵な家庭で生まれた物語なんだろうと想像してしまいます。


1作目…中央/2作目…左/3作目…右


□あらすじ

物語はある日主人公の少年エルマーが、年老いて薄汚れた猫を助ける所からはじまります。
お腹を空かせた猫を可哀想に思ったエルマーは、母親の目を盗んで毎日ひと皿のミルクを猫に飲ませてやり、エルマーと猫は友達になりました。

ある日、エルマーは猫に「大きくなったら飛行機で空を飛びたい」と話します。
すると猫がこんな提案をしたのです。
「どうぶつじまという所に、他の動物たちにこき使われる可哀想なりゅうがいる。そのりゅうは私の友人で、なんとか助けてやりたい。もしあなたがそのりゅうを助けてくれたなら、きっとそのりゅうはあなたを乗せてどこへでも飛んでいってくれますよ。どうです?」と。
これを聞いたエルマーは二つ返事で冒険に行くことを決めました。

エルマーは冒険に必要なものを猫に教えてもらいましたが、中には色違いのリボン7本や虫眼鏡が6つなど、いったい何に使うのか分からないものもありました。
はたして出発の日を迎えたエルマーですが、年老いた猫は一緒には行けません。
9歳のエルマーはたった1人で船に忍び込み、果てしない冒険に出たのでした。
しかしその旅の先には危険がいっぱい。
そんな危険を、猫に教えてもらった道具を如何にして使い、エルマーはどう切り抜けていくのか。
無事にりゅうを助け出すことはできるのか。

子どもだけでなく大人もワクワクする、そんな冒険の物語です。


□おすすめのポイント

・性別問わず夢中になれる可愛くて楽しい物語と絵。
・子どもが絵本から本に移行するのに丁度いい文字数と挿絵のバランス。
・1節が短いので読み聞かせの負担が少ない。
・読後、子どもが外で遊びたくなるような設定。又、想像力を豊かにするファンタジー要素が豊富。
・長靴や歯ブラシなど、身近なもので危機を乗り越えるエルマーを通して、自分で身の回りにあるものを工夫して物事に取り組むことを覚える。
・幼児期は親御さんに、文字が読めるようになったら自分で。2通りの本の楽しみ方を与えてくれる。
(帯に書かれている推奨年齢は読み聞かせ→5歳~ 自分で→小学生~でした。Amazonのレビューでは4歳のお子さんの愛読本になったという声も。)



私は子どもの頃このシリーズが3作とも大好きでしたが、お子さんが気に入るか不安な方はまず1作目の「エルマーのぼうけん」から買ってみるのがオススメです。

いやいや、是非3冊とも読んで欲しい!という方にはエルマーのぼうけん 3冊セットBOXも販売しています。




実は同作品は1997年に「エルマーの冒険」のタイトルで日本でアニメ映画化されています。




ただ販売はVHSのみで、軽く調べた感じではNetflixなどのサブスクリプションでの配信もないようです。

実際の作品を観てみたかったですが、残念。

いつかビデオデッキが手に入ったら購入してみようと思います…恐竜くん




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初めての投稿だったので探り探りだったのですが、自分の好きなものを好きなようにおすすめできて楽しかったです。

これからも無理のない更新スピードで、自分の書きたいことをゆるゆると書いていこうと思います。


読んでいただきありがとうございましたひまわり


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