石垣島、竹富島
私ほどの日本史に造詣の深い女ともなれば、
慰霊の日は石垣島へ。
などと言うことは無い。
沖縄でライブをするのにせっかくなので、
まだ上陸していなかった石垣島に寄ることにした。
私はまだ漂流している。
ふらふらしてる。
お勧めされた通り、
ガイドブックの言う通り、
川平湾に行ってサンセットビーチに寄って、
るるぶに載っているスイーツを食べて、
カチャーシーの踊れるお店でご飯を食べた。
それからシュノーケリングもして、
竹富島で水牛に乗って、
オリオンビールを飲んでる。
ゆるい。
もう帰りたくない。
貫井徳郎は、慟哭に引き続いて、救いが無かった。
もう暗くなっちゃうからこの人のやつ読みたくない!
って思うけどまたフラって手にとってしまうのかも知れない。
びっくり!と言う類のものではなかったけれど、
じわじわ謎が解かれていって、
不必要なものはそのまま無駄な説明がされないまま、でそれで全然良い。
何でもかんでも説明して要らない。
西加奈子はずっと気になっていた。
アメトークでも名前が出ていた。
周防町周辺のミナミの街、私はアメ村界隈のもっと北には明るいのだけれど、
この辺は何度か飲みに行ったぐらい、
ベティのマヨネーズがおもしろかった、そのくらい、
だけれど大阪を知らない人よりはずっとその土地の描写を頭で描くのは簡単だった。
おもしろかった、それはそうだ、おもしろくないわけがない。
もう若くも無いし何かを変える勇気なんてない、
それが正解かどうかもわからない、
どこに帰るべきなのかも、
誰かに必要とされてるわけでもない、
そんな地下に迷い込んでしまった鳩、
そんな八方ふさがりの大人たち。
現状に満足できている人なんて実はほとんど居ないんじゃないか、
そんなことを改めて思いやる。