ドイツ1 ドレスデン
気分良くドレスデンドレスデン、ドレスデンデンデデンデン
って歌いながらドイツに入ったのも束の間。
ドレスデンに入った瞬間、雨。
ここドレスデン、
エルベ川のフィレンツェって呼ばれているらしいですが、
川まで行かずともびしょ濡れになれる。
雨でな。
雨がこの旅行中ほとんど降らなかったことで調子に乗っていた。
自分を晴れ女などと科学的根拠もないあの楽観的かつ虚栄な形容すらしかけていた。
ちなみにクラクフで買ったコンバースっぽい靴はウィーンで捨ててきた。
石畳でかかとが取れるウォータープルーフじゃないしましまの靴しかない。
この素材は、布。
布さん。
あのコンバースっぽいのはビニール氏。
氏が付けられる。
もっと言ったらあの真っ二つになったお気に入りのウォータープルーフのブーツなんて、
ウォータープルーフのブーツ様だ。
皇族と同じ敬称だってもったいなくない。
でも今あるのは布さん、だ。
近所の知り合いレベルだ。
布さんと取れたかかとと切れたアキレス腱に雨だ。

どこですか、ここ。
そもそも完全にノリで来てホテルだけ口コミで見て取ってある状態で、
バスがどこに着いたかもわからない。
どれに乗ってどこで降りたらホテルなのかも、
観光すべき場所もわからない。
完全に終わった。
ドレスデンのどこかわからない所でかかとが取れたまま遭難。
タクシーに乗ったところでどこに行けって言えばいいかわからない。
階段でゴロゴロ上げるのを助ける機。
散々迷って駅のinformationでやっと英語が通じた。
市内マップが有料だったけど情報がなさすぎて買ったのに、
ドイツ語だった。
そしてinformationのくせにちょっと間違えた説明をされて遠回りしてホテルに辿り着いた私は、
雨と取れたままのかかと、ちぎれたアキレス腱を引きずって、
それはもうゴルゴダの丘を登ったあのイエス・キリストほどにはボロボロだった。
ちょうど川の南側、Sanctissimae Trinitatis教会にこの時の私状態のがいた。

翌日も雨。
だめだこれは。
私はもうこの街、合わない。
さっさと出なきゃ。
午後のベルリン行きバスを予約して、
有料のドイツ語マップを手に川沿いへと向かう。

ああああああああああ
晴れていたらかっこいいんでしょうねぇ。
そうでしょうよ。
でも大雨だし吐く息白いし、
布さんの靴とかかと取れたままだし。
幸い川べりの一箇所に見どころが集まっているので、
もうできるだけ室内にいるべく、
1番高い全部見られるチケットと言うのを買った。
最初のAlbertinumでのNew Masters Gallery、
Kunsthalle Im Lipsiusbauでの特別展はさらっと流すつもりが大量過ぎて時間をくう。
特別展でDahl und Friedrich展と言うのを推してたんだけれど、
だあれ?これ。
そんなことよりドレスデン宮殿に急ぐ。
雨の中を。
そして、火曜はお休みです、と看板に教えられる。
チケットを売ったあの女はカタギじゃない。
こことこことここに全部行けるわよ、って言った。
インドでなら起こってもいいけど、ここ、インドですか。
だめだもう完全にドレスデン、雨季のあの国だ。
さらに寒いって言うオプション付きだ。
何で来たんだ。
中、見たかったなぁ。
かっこいいんだろうなぁ。
Zwingerの常設展と特別展へ仕方なく入る。
ただし、ここは日本語のオーディオガイドがあって、
さらに作品も実はとても充実していた。
Botticeli、Rembrandt、Vermeerまであった。
そしてRaphaelの超有名なSistine Madonnaまで。
ドレスデンに来て初めての幸運。
結局ここでゆっくり見てたらすぐに時間が経った。
他の何か色々あったかっこいい建物は結局かっこいいんだろうんだろうなぁと思って、それだけでした。
そしてもうアキレス腱切れてるし、
かかと取れてるし、
雨だしで早めに引き揚げた。
早めに駅に着いたので、
ちょっとおいしいものでも食べようかしらと思って、
好きなもの取るあの何とか食堂形式のところで、
適当に取ってレジに行ったら15ユーロも取られた。
ちょこっと野菜とケーキとお惣菜取っただけで2000円した。

さらにお店のトイレなのにお金を取られ、
バスはバスでトランクに荷物預けたらお金を取られ、
しかし車内でチケットを買っていた他の人は何と私の倍取られていた。
カウンターで予約しなかったら倍になる運賃ってありますか。
informationのスタッフに騙されるとか、
開いてないパレス行けって言って1番高いチケット売るってありますか。
ありますね。
何だこれは、
知っているぞ。
インドやないか。
ここ、もう寒いインド。
ドレスデン done with compromise
判決・流刑地にて/カフカ
何作か短編がおさめられていた中でも最高におもしろかった2作。
チェコでフランツ・カフカの家に行ったので調子に乗って読んでみる。
衝撃。
結局お前は人に気を遣うふりをして、
自分のことしか愛していないんだ、
だから死ね。
って父親に言われるお話。
それから死刑執行のための機械を通してすぐに裏返ってしまう善悪を描く。
善と信じていたものがひっくり返ってしまったらもうだめだ死のう、ってお話。
このユダヤ人作家は完全にいっちゃってる。
あんなかわいい家でこれを書いていたなんて。
それにしてもおもしろかった。
ちょっと気を抜くと全然意味がわからなくなるのだけれど。
って歌いながらドイツに入ったのも束の間。
ドレスデンに入った瞬間、雨。
ここドレスデン、
エルベ川のフィレンツェって呼ばれているらしいですが、
川まで行かずともびしょ濡れになれる。
雨でな。
雨がこの旅行中ほとんど降らなかったことで調子に乗っていた。
自分を晴れ女などと科学的根拠もないあの楽観的かつ虚栄な形容すらしかけていた。
ちなみにクラクフで買ったコンバースっぽい靴はウィーンで捨ててきた。
石畳でかかとが取れるウォータープルーフじゃないしましまの靴しかない。
この素材は、布。
布さん。
あのコンバースっぽいのはビニール氏。
氏が付けられる。
もっと言ったらあの真っ二つになったお気に入りのウォータープルーフのブーツなんて、
ウォータープルーフのブーツ様だ。
皇族と同じ敬称だってもったいなくない。
でも今あるのは布さん、だ。
近所の知り合いレベルだ。
布さんと取れたかかとと切れたアキレス腱に雨だ。

どこですか、ここ。
そもそも完全にノリで来てホテルだけ口コミで見て取ってある状態で、
バスがどこに着いたかもわからない。
どれに乗ってどこで降りたらホテルなのかも、
観光すべき場所もわからない。
完全に終わった。
ドレスデンのどこかわからない所でかかとが取れたまま遭難。
タクシーに乗ったところでどこに行けって言えばいいかわからない。

散々迷って駅のinformationでやっと英語が通じた。
市内マップが有料だったけど情報がなさすぎて買ったのに、
ドイツ語だった。
そしてinformationのくせにちょっと間違えた説明をされて遠回りしてホテルに辿り着いた私は、
雨と取れたままのかかと、ちぎれたアキレス腱を引きずって、
それはもうゴルゴダの丘を登ったあのイエス・キリストほどにはボロボロだった。
ちょうど川の南側、Sanctissimae Trinitatis教会にこの時の私状態のがいた。

翌日も雨。
だめだこれは。
私はもうこの街、合わない。
さっさと出なきゃ。
午後のベルリン行きバスを予約して、
有料のドイツ語マップを手に川沿いへと向かう。

ああああああああああ
晴れていたらかっこいいんでしょうねぇ。
そうでしょうよ。
でも大雨だし吐く息白いし、
布さんの靴とかかと取れたままだし。

もうできるだけ室内にいるべく、
1番高い全部見られるチケットと言うのを買った。
最初のAlbertinumでのNew Masters Gallery、
Kunsthalle Im Lipsiusbauでの特別展はさらっと流すつもりが大量過ぎて時間をくう。
特別展でDahl und Friedrich展と言うのを推してたんだけれど、
だあれ?これ。
そんなことよりドレスデン宮殿に急ぐ。
雨の中を。
そして、火曜はお休みです、と看板に教えられる。
チケットを売ったあの女はカタギじゃない。
こことこことここに全部行けるわよ、って言った。
インドでなら起こってもいいけど、ここ、インドですか。
だめだもう完全にドレスデン、雨季のあの国だ。
さらに寒いって言うオプション付きだ。
何で来たんだ。

かっこいいんだろうなぁ。

ただし、ここは日本語のオーディオガイドがあって、
さらに作品も実はとても充実していた。
Botticeli、Rembrandt、Vermeerまであった。
そしてRaphaelの超有名なSistine Madonnaまで。
ドレスデンに来て初めての幸運。
結局ここでゆっくり見てたらすぐに時間が経った。
他の何か色々あったかっこいい建物は結局かっこいいんだろうんだろうなぁと思って、それだけでした。
そしてもうアキレス腱切れてるし、
かかと取れてるし、
雨だしで早めに引き揚げた。
早めに駅に着いたので、
ちょっとおいしいものでも食べようかしらと思って、
好きなもの取るあの何とか食堂形式のところで、
適当に取ってレジに行ったら15ユーロも取られた。
ちょこっと野菜とケーキとお惣菜取っただけで2000円した。

さらにお店のトイレなのにお金を取られ、
バスはバスでトランクに荷物預けたらお金を取られ、
しかし車内でチケットを買っていた他の人は何と私の倍取られていた。
カウンターで予約しなかったら倍になる運賃ってありますか。
informationのスタッフに騙されるとか、
開いてないパレス行けって言って1番高いチケット売るってありますか。
ありますね。
何だこれは、
知っているぞ。
インドやないか。
ここ、もう寒いインド。
ドレスデン done with compromise
判決・流刑地にて/カフカ

チェコでフランツ・カフカの家に行ったので調子に乗って読んでみる。
衝撃。
結局お前は人に気を遣うふりをして、
自分のことしか愛していないんだ、
だから死ね。
って父親に言われるお話。
それから死刑執行のための機械を通してすぐに裏返ってしまう善悪を描く。
善と信じていたものがひっくり返ってしまったらもうだめだ死のう、ってお話。
このユダヤ人作家は完全にいっちゃってる。
あんなかわいい家でこれを書いていたなんて。
それにしてもおもしろかった。
ちょっと気を抜くと全然意味がわからなくなるのだけれど。