ポーランド3 アウシュビッツ ビルケナウ | O.S.D.さり オフィシャルブログ powered by Ameba

ポーランド3 アウシュビッツ ビルケナウ

英語の半日バスツアーに参加。


ベンツでアウシュビッツまで連行。




有刺鉄線の向こうから呼ぶ声。










ここまでユダヤ人が連れてこられたベンツではない車両。
これに乗せられて、
トイレも無い暖房も無いこの中にぎゅうぎゅう詰めで、
ヨーロッパ中から何日間もかけて連行された。
ギリシャなんかの離れた場所からだと、10日以上この中に押し込まれたまま。
想像すら難い。



いろんな国の言葉で綴られる忘れないで。

証拠隠滅のために壊された当時のガス室。


この板1段に6人が寝る。
トイレは1日に2回しか行かせてもらえなくて、
睡眠時間はだいたい4時間。

地獄なんて平気で存在し得た。

ぼんやりと、
1Q84のリトルピープルのことを考える。
集団になった人間の怖さ。
例えばポーランドまでの道すがら、
うるさいあの集団は1人になればあんな風に歌ったりしない。
戦下、集団意識とマスに及ぶマインドコントロールと、
みんながそうだから、
で流されて、それが当然で、
絶対そんなのは嫌だ、って今私は個人でもちろん言い切れるのだけど、
戦争反対、なんて素知らぬ顔で書けるけれど、
シリアへ行ってそれを叫ぶなんてできないし、
みんなそうだから、何となくニュースの中の出来事で終わらせる。
中東と陸でつながったこのアウシュビッツで戦争の悲惨さを訴えている。
同時代に、だ。
これはなかなかの異常なEraに落ちて来てしまった。
世界が真っ二つ、どころかいくつかに完全に分かれてしまった。

例えば、両替のレートが悪くて、
ちゃんと確認しなかった自分への呵責もあるのだけれど、
とにかく腹が立つ。
両替屋死ねば良いのにって平気で言う。
アウシュビッツのことなんかすっかり忘れて、
死ねば良いとか余裕で言えてしまう。

情報と実体験は天と地ほど違う。

日本に帰ったら、
いやいやだけれど、
シンドラーのリストを見直そうかしら。

Auschwitz/Birkenau
done





DVD見なきゃなんで早く帰らなきゃ。