ブダペストークラクフ スロバキア国境超え | O.S.D.さり オフィシャルブログ powered by Ameba

ブダペストークラクフ スロバキア国境超え

ブダペストを早朝発つ。
パンやらコーヒーやら買い込んで残り10フォリントまで完璧に使い切った。

クラクフへ向かうのはバス。
週に2便しか無いので、車内は満席。
後ろの外国人集団が騒ぐ騒ぐ。
外国人はこっちか。

ただインドの絶対ベンツじゃないのに
ベンツのエンブレム付けたあの極寒バスよりはマシだし、
道路がガタガタじゃないし急ブレーキで酔わないし、
だから要らんって言ってるのに何回もパニパニパニ
(意味は「水!水いるだろ!おいそこの外国人、
インド人の倍の金額で水が欲しいんだろ!そうだろ!」)って言われない。
そもそも当時アウシュビッツへ連行されたあの息もできない、
荷物の様に詰め込まれた死への道程に比べればこんなのは天国だ。
暖かな車内でリクライニングがきいて、
大量の菓子パン(チーズ無し)とジュースがあって、
あの時に比べたら、
後ろの欧米か!の欧の方の集団のうるさいのなんかCharlotte Churchが歌うピエイエズに等しい。


いつの間にかスロバキアに入っていた。
わざわざ国境超えのために化粧したって言うのに何なのさ。
9年後になるのだけれど、次のパスポート更新の際私は絶対にすっぴん写真にする。
国境超えなんてそもそも長時間移動の前後だったり早朝とか夜中なのだから、
化粧している可能性の方が圧倒的に低いわけ。
毎回怪しまれるのはあと9年の辛抱。

国境反対!
通貨反対!(両替面倒くさい)
ノーボーダー!
カップヌードル!
世界平和!
人類みんなきょうだい。



何か街が暗い。

ポーランドに入る時にやっと化粧が報われた。
パスポートコントロールの場所がハンガリーから一転、
雪の残る凍える山の上だった。
って言うか雪が降っていた。


今日は何も言われなかった。
このパスポートのアンジェリーナ・ジョリーと、
お前のそのどこが目でどれが鼻と口かわからん薄っぺらい顔面は別人やないか、
とは言われなかった。

特に見たいものが無かったのでスロバキアは通過。

でも空気が澄んでいて、
緑の美しい良さげな国だった。
あと名前が強そうでかっこいい。
スロバキア!
スロバキア!!!!!
勝者、スロバキア!
って感じがする。

雪の舞い散るクラクフへ。
天気のせいか、ここも何だか暗くて、
そう言うところが多分好きになる。
もう足を一歩踏み入れた瞬間からわかる。
私、ここ、好き。

いつも通り、
予定通りちゃんと迷子になってホテルにチェックインした。


ズロチも手に入れた。

やけに物価が安い。

ちゃんとしたご飯とスープと飲み物で500円ぐらいだった。
あまりに安いので計算がおかしいんじゃないかと本気で心配になる。


寒い。
帰りたい。