ギリシャ5 テッサロニキ
ギリシャあるある。
電車の進行方向と座席の向きがだいたい逆。
誰も気にしない。
あとだいたいトイレにはトイレットペーパーは付いてるのに、
鍵が付いてない。
店員がみんなサンキューベリーマッチって言ってくれる。
ベリーマッチってインドでもなかなか言ってもらえないのに、
コーヒー買っただけで本当にありがとうと言われる。
カランバカを出て、また都島よりしょぼいことで有名な名前が読めない駅へ。
乗り換えに1時間ほどあったので唯一のカフェで待っていたら、
コーヒーを飲んでいるのに確実に酔っ払ったおじさんにロックオンされた。
色々お互い不自由な英語で、
ギリシャの自慢話とかイースターについて聞いて、
最後ファンタをおごってくれた。
おじさんはコーラを飲んでいたけれども確実にあれは酔っていたはずだ。
酔ってないのにあんなご機嫌なわけない。
あれでアルコール無しだとしたら彼もきっとメテオラでキマっているだけだ。
テッサロニキに着いたのは夜。
ホテルまでものすごい形相で、
誰も話しかけてくれるな、
って顔に書いたまま、
競歩みたいなスピードで大通りを東へ。
そして私はとうとう先進国に負けた。
インドではお腹を壊さない様に
毎日栄養価の高い自炊の和食だけを食べて、
街中が臭いから毎日ずっとマスクをしていた。
それが、毎日外食で空気が良いからマスクを外していたら、
余裕で体調を崩した。
どうしたら良いの何とかして、とLINEをした相手には、
お前はもう先進国が肌に合わなくなっているんだ、と言われた。
その暴言を覚えてらっしゃい、
帰ったらとんでもない迷惑を掛けますからね。
もう疲れた。
帰りたい。
日本かせめてインドに帰りたい。
のに翌日重い足を引きずってテッサロニキの街へと。
ギリシャ第二の都市でビザンティン時代の建物が並ぶ。
世界遺産、Charch of Panagia Chalkeon

中ではイースターだからかミサが大盛況。

トルコ時代のBei Hamam

彫刻が何か怖い凱旋門。

ここをくぐったかつての闘いで傷付いた戦士たちは、
こんな風に大きい野良犬が優雅に日向ぼっこをする時代が来る事を想像し得たものだろうか。

体調の回復のため、フルーツジュースでビタミンを摂る。
インドで飲むやつの10倍のお金を払わされた。

同じく世界遺産、Rotonda

古代ギリシャとキリスト教とイスラム教の混在。
足音がドーム型の天井に厳かに響く。

The Palace of Galerius
さっきのロトンダは彼の霊廟。
誰ですか、ガレリウス。
私のとこまでは名前が届いてないみたいですが。
オタクどちらさまですか。

ホワイトタワーからテルマイコス湾をのぞむ。

本当はまだ行きたかったのだけれど、
いかんせん体が重いのでここで涙をのんで終了。

バスが主な移動手段。
平和な街でした。
もう一生来ることはないと思うけど。
テッサロニキdone
1Q84/村上春樹

ギリシャで読み始めてギリシャで読み終わった。
ずっと読まなきゃって思ったままその長さにヒヨって、
後回しにしてきたものをギリシャに持ってきてやっと読めた。
それはこれは売れて当然だ。
こんなにおもしろくて、読み進めるのを止められない本なんてなかなか無い。
世界中で読まれているとか何とか言うけれど、
私はこれを原文で読めたことが本当に幸せ。
繰り返しがあっても無駄な言葉は一切無い。
洗練と計算が完璧にされた完璧な本だった。
私なんかには伏線の一本も回収できなかったけれど、
メタファーと美しい日本語のお陰で、
この異世界に心を持っていかれた。
毎晩この本を読んで寝るから毎晩この本の中の夢を見た。
あまり歓迎できたものではない類だったけれども。
私だってリトルピープルだ。
このどうしようもなく大きな闇にとっくに飲み込まれてしまった。
荷物になるから読み終わる度に置いてきた。
パロス島に3冊、
アテネに2冊、
そしてテッサロニキで最後の1冊も。
村上春樹、わけわからんなんて言ってすいませんでした。
超面白かったです。
電車の進行方向と座席の向きがだいたい逆。
誰も気にしない。
あとだいたいトイレにはトイレットペーパーは付いてるのに、
鍵が付いてない。
店員がみんなサンキューベリーマッチって言ってくれる。
ベリーマッチってインドでもなかなか言ってもらえないのに、
コーヒー買っただけで本当にありがとうと言われる。
カランバカを出て、また都島よりしょぼいことで有名な名前が読めない駅へ。
乗り換えに1時間ほどあったので唯一のカフェで待っていたら、
コーヒーを飲んでいるのに確実に酔っ払ったおじさんにロックオンされた。
色々お互い不自由な英語で、
ギリシャの自慢話とかイースターについて聞いて、
最後ファンタをおごってくれた。
おじさんはコーラを飲んでいたけれども確実にあれは酔っていたはずだ。
酔ってないのにあんなご機嫌なわけない。
あれでアルコール無しだとしたら彼もきっとメテオラでキマっているだけだ。
テッサロニキに着いたのは夜。
ホテルまでものすごい形相で、
誰も話しかけてくれるな、
って顔に書いたまま、
競歩みたいなスピードで大通りを東へ。
そして私はとうとう先進国に負けた。
インドではお腹を壊さない様に
毎日栄養価の高い自炊の和食だけを食べて、
街中が臭いから毎日ずっとマスクをしていた。
それが、毎日外食で空気が良いからマスクを外していたら、
余裕で体調を崩した。
どうしたら良いの何とかして、とLINEをした相手には、
お前はもう先進国が肌に合わなくなっているんだ、と言われた。
その暴言を覚えてらっしゃい、
帰ったらとんでもない迷惑を掛けますからね。
もう疲れた。
帰りたい。
日本かせめてインドに帰りたい。
のに翌日重い足を引きずってテッサロニキの街へと。
ギリシャ第二の都市でビザンティン時代の建物が並ぶ。
世界遺産、Charch of Panagia Chalkeon

中ではイースターだからかミサが大盛況。

トルコ時代のBei Hamam

彫刻が何か怖い凱旋門。

ここをくぐったかつての闘いで傷付いた戦士たちは、
こんな風に大きい野良犬が優雅に日向ぼっこをする時代が来る事を想像し得たものだろうか。

体調の回復のため、フルーツジュースでビタミンを摂る。
インドで飲むやつの10倍のお金を払わされた。

同じく世界遺産、Rotonda

古代ギリシャとキリスト教とイスラム教の混在。
足音がドーム型の天井に厳かに響く。

The Palace of Galerius
さっきのロトンダは彼の霊廟。
誰ですか、ガレリウス。
私のとこまでは名前が届いてないみたいですが。
オタクどちらさまですか。

ホワイトタワーからテルマイコス湾をのぞむ。

本当はまだ行きたかったのだけれど、
いかんせん体が重いのでここで涙をのんで終了。

バスが主な移動手段。
平和な街でした。
もう一生来ることはないと思うけど。
テッサロニキdone
1Q84/村上春樹

ギリシャで読み始めてギリシャで読み終わった。
ずっと読まなきゃって思ったままその長さにヒヨって、
後回しにしてきたものをギリシャに持ってきてやっと読めた。
それはこれは売れて当然だ。
こんなにおもしろくて、読み進めるのを止められない本なんてなかなか無い。
世界中で読まれているとか何とか言うけれど、
私はこれを原文で読めたことが本当に幸せ。
繰り返しがあっても無駄な言葉は一切無い。
洗練と計算が完璧にされた完璧な本だった。
私なんかには伏線の一本も回収できなかったけれど、
メタファーと美しい日本語のお陰で、
この異世界に心を持っていかれた。
毎晩この本を読んで寝るから毎晩この本の中の夢を見た。
あまり歓迎できたものではない類だったけれども。
私だってリトルピープルだ。
このどうしようもなく大きな闇にとっくに飲み込まれてしまった。
荷物になるから読み終わる度に置いてきた。
パロス島に3冊、
アテネに2冊、
そしてテッサロニキで最後の1冊も。
村上春樹、わけわからんなんて言ってすいませんでした。
超面白かったです。