ギリシャ4 メテオラ
アテネの駅で、電車のチケットは売り切れてるから、
お前は当日買いに来い、それで立って行け。
と言われて震え上がる。
私の体は5時間立ちっぱなしで電車に乗らない仕組みになっている。
Wi-Fiのある場所でとにかく調べ倒して、
(インターネットの無い時代の旅行とはいかに不便だったのか想像すら難い)
10ユーロばかり多く払って乗り換えをすれば座って行けることがわかった。
アテネの鉄道関係者はこぞって余分に支払うことや乗り換えの必要な道程を
最初から無い物として教えてもくれない。
カランバカへと電車の旅。

鉄道って縦3列じゃなかったんだ。
チャイとかお水要らん言うてるのに何回も買えって言われないんだ。
そして、
ドアが閉まるんだね。
そうだよね、知ってた。
電車の扉は、閉まるべきだ。
絶対にそうだ。
途中の景色も美しかった。

山にはまだ雪が残っていた。
アテネを出る早朝は小雨が降っていたけれど、
北へ1時間ほど走ったあたりで雲が線で引かれたみたいに途切れて、
眼前には晴れ間と緑が広がる。
外の景色に見とれて時間なんてすぐに経ってしまった。
乗換駅のPalaeofarsalos。

何も無い。
余裕で大阪市営地下鉄谷町線の都島駅の方が栄えている。
あそこにはミスドもTSUTAYAもある。
この読み方もわからん駅には吉野家もUFJも無い。
ここで1時間ほどひたすら電車を待つ。
ドアの閉まる電車を。
そしてデフォルトなのかまた20分遅れてカランバカ到着。
街は小さくて、予約してあったホテルもすぐに見つけた。
ホテルはとてもかわいくて、受付のとっつぁん坊やみたいなのが、
何で日本人は国旗を持ち歩かないんだ?誇りはないのか?
みたいなことを言うので、
違うよすぐ描けるから持ち歩く必要がないんだよ、
って説明したところ妙に納得していた。

またバイクを借りる。
24時間で18ユーロだったんだけれど、
ここは普通タクシーで廻るところで、
そうすると1時間20ユーロらしいので、
これで浮いた分はイオンのゲーセンでコインゲームができる。
メテオラ。
世界遺産。
あなたが死ぬまでには絶対行くべき場所。

地中から天へ向かって伸びて行く様な断崖、
多分神様が隆起させたんじゃないか、これは。
そこに佇む修道院たち。


ああもうだめだ、鼻血出そう。
それぞれの修道院は気まぐれとも取れるそれぞれの休館日と開館時間があるので、
綿密に計画を立てて、
効率的にバイクで回る。
メテオラの頭文字D、私のことです。
Agios Stefanos修道院、
Varlaam修道院、
1番大きなMegalo Meteoro。




教会内は写真禁止なので写っていないのだけれど、
あまりにも美しい天井や壁を覆う絵画にちょっとラリる。
日本人ツアーの説明を盗み聞きする。
神様はここにいたのか。
言っておきますが写真の600000倍美しかった。
このお気に入りのサムスン携帯では何も写せない。
ハンピに並ぶかも知れない。
この世のものではない何かが当たり前の場所。
本当は翌日朝の電車が目的地まで直行で楽なのだけれど、
午前中のメテオラもどうしても見たくて、
夕方の高くて面倒くさいチケットを予約した。
好きなだけ景色にラリる。
翌日も朝からバイクを乗り回す。

道なき道を進んでみたり、
西側のKastraki地区でミサに紛れ込んだり、
本当はお休みなのにイースターだかなんだかで特別に開いていたsaint Nikolas修道院、
前日に行けなかったRonssanou修道院とAgia Trias修道院。
その度に岩山を登っていくものだから暑くて仕方ない。
もう、私、寒くない。
バイクを返却して、
超おいしいギロスとか言う変な名前のものを食べて、
断崖のふもとに佇むByzantic Charchとその周りをうろうろしていたら夕方だった。
あーメテオラ大好き。
生きてるうちに来れて本当に良かった。
あとちょっとラリったかもしれない、景色に。
ラリってるけど帰巣本能だけは衰えない。
やっぱり日本に帰りたい。

メテオラdone
孤立無業(SNEP)/玄田有史

SNEPとは。
20歳以上59歳以下の未婚の無業者(いわゆるニート)のうち、普段ずっと一人でいるか、一緒にいる人が家族以外にはいない人々を指す用語。
私のことです。
縁あって、この東大教授の先生から直接お話を伺う機会があった。
本当に知識があって地位もあって熱意がある人と言うのは、
まず間違いなく横柄などではない。
しょうもないコモノの医者なんかがぴーちくぱーちく吠える。
オレは偉いんだぞ、と。
それに比べてこの人のフランクさ、
誰に対しても目を見て話す真っ直ぐさ、
ちなみに「ニート」という言葉を作った人です。
余裕が、余白がすごい。
仕事をせず、社会から孤立してしまった、
誰もが目を背ける問題に愛を以って挑む。
数字や統計を並べて、その現実を叩きつける。
だけではなくて、じゃあどうすればいいのかを一緒に考えようと向き合っている。
私みたいな社会不適合者でも、
何とかなるんじゃないかって本当に思わせてくれる。
かっこいい。
本当の大物、かっこいい。
お前は当日買いに来い、それで立って行け。
と言われて震え上がる。
私の体は5時間立ちっぱなしで電車に乗らない仕組みになっている。
Wi-Fiのある場所でとにかく調べ倒して、
(インターネットの無い時代の旅行とはいかに不便だったのか想像すら難い)
10ユーロばかり多く払って乗り換えをすれば座って行けることがわかった。
アテネの鉄道関係者はこぞって余分に支払うことや乗り換えの必要な道程を
最初から無い物として教えてもくれない。
カランバカへと電車の旅。

鉄道って縦3列じゃなかったんだ。
チャイとかお水要らん言うてるのに何回も買えって言われないんだ。
そして、
ドアが閉まるんだね。
そうだよね、知ってた。
電車の扉は、閉まるべきだ。
絶対にそうだ。
途中の景色も美しかった。

山にはまだ雪が残っていた。
アテネを出る早朝は小雨が降っていたけれど、
北へ1時間ほど走ったあたりで雲が線で引かれたみたいに途切れて、
眼前には晴れ間と緑が広がる。
外の景色に見とれて時間なんてすぐに経ってしまった。
乗換駅のPalaeofarsalos。

何も無い。
余裕で大阪市営地下鉄谷町線の都島駅の方が栄えている。
あそこにはミスドもTSUTAYAもある。
この読み方もわからん駅には吉野家もUFJも無い。
ここで1時間ほどひたすら電車を待つ。
ドアの閉まる電車を。
そしてデフォルトなのかまた20分遅れてカランバカ到着。
街は小さくて、予約してあったホテルもすぐに見つけた。
ホテルはとてもかわいくて、受付のとっつぁん坊やみたいなのが、
何で日本人は国旗を持ち歩かないんだ?誇りはないのか?
みたいなことを言うので、
違うよすぐ描けるから持ち歩く必要がないんだよ、
って説明したところ妙に納得していた。

またバイクを借りる。
24時間で18ユーロだったんだけれど、
ここは普通タクシーで廻るところで、
そうすると1時間20ユーロらしいので、
これで浮いた分はイオンのゲーセンでコインゲームができる。
メテオラ。
世界遺産。
あなたが死ぬまでには絶対行くべき場所。

地中から天へ向かって伸びて行く様な断崖、
多分神様が隆起させたんじゃないか、これは。
そこに佇む修道院たち。


ああもうだめだ、鼻血出そう。
それぞれの修道院は気まぐれとも取れるそれぞれの休館日と開館時間があるので、
綿密に計画を立てて、
効率的にバイクで回る。
メテオラの頭文字D、私のことです。
Agios Stefanos修道院、
Varlaam修道院、
1番大きなMegalo Meteoro。




教会内は写真禁止なので写っていないのだけれど、
あまりにも美しい天井や壁を覆う絵画にちょっとラリる。
日本人ツアーの説明を盗み聞きする。
神様はここにいたのか。
言っておきますが写真の600000倍美しかった。
このお気に入りのサムスン携帯では何も写せない。
ハンピに並ぶかも知れない。
この世のものではない何かが当たり前の場所。
本当は翌日朝の電車が目的地まで直行で楽なのだけれど、
午前中のメテオラもどうしても見たくて、
夕方の高くて面倒くさいチケットを予約した。
好きなだけ景色にラリる。
翌日も朝からバイクを乗り回す。

道なき道を進んでみたり、
西側のKastraki地区でミサに紛れ込んだり、
本当はお休みなのにイースターだかなんだかで特別に開いていたsaint Nikolas修道院、
前日に行けなかったRonssanou修道院とAgia Trias修道院。
その度に岩山を登っていくものだから暑くて仕方ない。
もう、私、寒くない。
バイクを返却して、
超おいしいギロスとか言う変な名前のものを食べて、
断崖のふもとに佇むByzantic Charchとその周りをうろうろしていたら夕方だった。
あーメテオラ大好き。
生きてるうちに来れて本当に良かった。
あとちょっとラリったかもしれない、景色に。
ラリってるけど帰巣本能だけは衰えない。
やっぱり日本に帰りたい。

メテオラdone
孤立無業(SNEP)/玄田有史

SNEPとは。
20歳以上59歳以下の未婚の無業者(いわゆるニート)のうち、普段ずっと一人でいるか、一緒にいる人が家族以外にはいない人々を指す用語。
私のことです。
縁あって、この東大教授の先生から直接お話を伺う機会があった。
本当に知識があって地位もあって熱意がある人と言うのは、
まず間違いなく横柄などではない。
しょうもないコモノの医者なんかがぴーちくぱーちく吠える。
オレは偉いんだぞ、と。
それに比べてこの人のフランクさ、
誰に対しても目を見て話す真っ直ぐさ、
ちなみに「ニート」という言葉を作った人です。
余裕が、余白がすごい。
仕事をせず、社会から孤立してしまった、
誰もが目を背ける問題に愛を以って挑む。
数字や統計を並べて、その現実を叩きつける。
だけではなくて、じゃあどうすればいいのかを一緒に考えようと向き合っている。
私みたいな社会不適合者でも、
何とかなるんじゃないかって本当に思わせてくれる。
かっこいい。
本当の大物、かっこいい。