潔癖ですから
どんなに疲れていたって、日本にいる時は毎日コロコロをしないと寝られなかった。
ぐったりして帰ってきて、
半寝の状態でコロコロするもんだから、当時付き合っていたオトコにこわいと言われた。
結果お前の方が怖かったわ、と今言ってやりたい。
しかし今コロコロが売っていない。
雑巾がけは嫌い。
で、毎日雑巾がけはしなくなった。
ってゆうかやったって帰ってきたらなぜか部屋の中で蜂が死んでいたりする。
クモなんかもう全然平気になった。
ゴキブリだって一言も発さずに瞬殺できる。
それに日本ではいつもアルコールを持ち歩いて、
どこでもここでもシュッシュしていた。
人の使った電話とかをそのまま使えなかった。
使った調理器具を全部熱湯消毒しないと気が済まなかったし、
回し飲みみたいなことができなかった。
メンバーとも鍋は食べられなかった。
晩年はメンバーまでは大丈夫になったけれども。
それが今ではどうですか、
道端で売っているラッシーを平気で飲める。
私がいつもカシューナッツを持参して入れて飲むので、
おっさんが特別にスプーンをくれる。
そのスプーンはおっさんの腰に付いているいつ洗ったんですか、それ、
みたいな布で拭いてからくれる。
まあまあの確率でお腹を下すけれど、
そんなの気にしない。
もうちょっと腸内を鍛えたらインド人と同じぐらい強くなる。
はず。
今日なんて、いつものマンゴー屋で、
黒い何かが売っていて、
「これは何や」と聞いたものの何を言われているかわからんので、
とりあえず売り物やけど勝手に1個取って食べてやった。
皮ごと。
黒い小さい果物で、全然おいしなかった。
勝手に売り物を試食したのに「いらんわ」と言ってやった。
日本語で言ってやった。
隣の卵屋のお兄ちゃんが、すごい顔でこっちを見ていた。
すごいものを見る目で見ていた。
その辺の道で売っている果物を洗わずに食べられる日が来るとは思っていなかった。
私の潔癖は完全に治りました。
ありがとう、ムンバイ。
ありがとう、インド。
暑いんだよ、インド。
もっとうまいもん無いのか、インド。
うるさいよ、インド。

今日もうだる様な暑さ。
木陰で犬もぐったり。
悼む人/天童荒太

これの続編である静人日記を先に読んでしまっていたので、
順番が逆なんですが、
その続編と同じでとにかくいらいらする。
あまりに尊いものとかっていらいらする。
更年期か。
だのにやめられない。
おもしろい。
いらいらするって言うか、あまりにもきれいなものを、
例えば純粋なまま大人になった女なんかと話すと、
こっちのヨゴレ具合にもう嫌気がさす。
うちの妹みたいな、自分だけがしんどければそれで良い、
みたいな献身的な人間を見るといらいらする。
自分以外がしんどいのは一向にかまわないけど、
世界中が死んでも自分だけは生きていたいって堂々と言える自分にいらいらする。
忘れてしまうことがそんなに悲しいとも思わない。
心の中に生きている、とかあんまりよくわからない。
生きていたって忘れていくんだから。
過去なんかゴミだって今でも思っている。
過ぎた過去に夢なんか無いって502を通して歌ったけど、
その通りだと今も思っている。
今しか大事じゃないって思っている。
他人がどう思うかなんか関係ないってもっと思おうって決めている。
自分の好きな様にするってもうとっくに決めている。
ぐったりして帰ってきて、
半寝の状態でコロコロするもんだから、当時付き合っていたオトコにこわいと言われた。
結果お前の方が怖かったわ、と今言ってやりたい。
しかし今コロコロが売っていない。
雑巾がけは嫌い。
で、毎日雑巾がけはしなくなった。
ってゆうかやったって帰ってきたらなぜか部屋の中で蜂が死んでいたりする。
クモなんかもう全然平気になった。
ゴキブリだって一言も発さずに瞬殺できる。
それに日本ではいつもアルコールを持ち歩いて、
どこでもここでもシュッシュしていた。
人の使った電話とかをそのまま使えなかった。
使った調理器具を全部熱湯消毒しないと気が済まなかったし、
回し飲みみたいなことができなかった。
メンバーとも鍋は食べられなかった。
晩年はメンバーまでは大丈夫になったけれども。
それが今ではどうですか、
道端で売っているラッシーを平気で飲める。
私がいつもカシューナッツを持参して入れて飲むので、
おっさんが特別にスプーンをくれる。
そのスプーンはおっさんの腰に付いているいつ洗ったんですか、それ、
みたいな布で拭いてからくれる。
まあまあの確率でお腹を下すけれど、
そんなの気にしない。
もうちょっと腸内を鍛えたらインド人と同じぐらい強くなる。
はず。
今日なんて、いつものマンゴー屋で、
黒い何かが売っていて、
「これは何や」と聞いたものの何を言われているかわからんので、
とりあえず売り物やけど勝手に1個取って食べてやった。
皮ごと。
黒い小さい果物で、全然おいしなかった。
勝手に売り物を試食したのに「いらんわ」と言ってやった。
日本語で言ってやった。
隣の卵屋のお兄ちゃんが、すごい顔でこっちを見ていた。
すごいものを見る目で見ていた。
その辺の道で売っている果物を洗わずに食べられる日が来るとは思っていなかった。
私の潔癖は完全に治りました。
ありがとう、ムンバイ。
ありがとう、インド。
暑いんだよ、インド。
もっとうまいもん無いのか、インド。
うるさいよ、インド。

今日もうだる様な暑さ。
木陰で犬もぐったり。
悼む人/天童荒太

これの続編である静人日記を先に読んでしまっていたので、
順番が逆なんですが、
その続編と同じでとにかくいらいらする。
あまりに尊いものとかっていらいらする。
更年期か。
だのにやめられない。
おもしろい。
いらいらするって言うか、あまりにもきれいなものを、
例えば純粋なまま大人になった女なんかと話すと、
こっちのヨゴレ具合にもう嫌気がさす。
うちの妹みたいな、自分だけがしんどければそれで良い、
みたいな献身的な人間を見るといらいらする。
自分以外がしんどいのは一向にかまわないけど、
世界中が死んでも自分だけは生きていたいって堂々と言える自分にいらいらする。
忘れてしまうことがそんなに悲しいとも思わない。
心の中に生きている、とかあんまりよくわからない。
生きていたって忘れていくんだから。
過去なんかゴミだって今でも思っている。
過ぎた過去に夢なんか無いって502を通して歌ったけど、
その通りだと今も思っている。
今しか大事じゃないって思っている。
他人がどう思うかなんか関係ないってもっと思おうって決めている。
自分の好きな様にするってもうとっくに決めている。