ゆわした。 | O.S.D.さり オフィシャルブログ powered by Ameba

ゆわした。

海外生活で最も困るものは何か。
食事、ことば、防犯、気候、文化の差異、ネットが遅い、
そんなことはまだまだ許容範囲だ。
何が困るって健康を害した時です。

1ヶ月に一回はああ死ぬかもしれないってほどお腹を下しますが、
それぐらいは想定内なので、
その辺の薬局に行って薬をもらえば一発で治る。
ちなみに日本の下痢止めは効かない。

一度熱を伴った際はさすがに病院に行ったけれど、
結局大した検査もせずに手書きの処方箋で何かを処方されて、なぜか治った。
いまだに病名がわかっていない。

そんなんじゃない。
もっと致命的な、どうしようもないことだ。
今朝、起きてベッドの上にある携帯を取ろうと腕を伸ばした時、
何年かぶりに腰があかん音を立てた。
腰骨が折れて胃腸に突き刺さったかと思った。
ってゆうかもう腰がちょっと取れた。
折れたどころか、取れた。

歳には勝てない。
ぎっくり何とかだ。

もうばばあです立派なばばあです。

ここには接骨院も無いし、
整形外科がどこにあるかもわからないし、
ぎっくり腰って何て言うかわからないし、
取れた腰をひきずりながらオートで出社したものの、
道のがたがたで響く響く。
キース・ジャレットを初めて聞いた時より私には響いたとまで言う。

出社したらしたでみんなに何事や、と言われるも、
「マイ背中がブレイク」みたいなことしか言えないから笑われる。
見せもんと違うぞ。インド人め。

笹塚からはるか離れた異国の地で、
私、あなたのことを懐かしく、愛おしく思い出しています。
1年ぶりに思い返しています。
その手を。
その腕を。
施術中の世間話がおもろなさすぎて逆に本気でお金払ってくれって思っててごめんなさい、
だけど腕は一流の接骨院の先生。
おもろなさすぎていっつも寝たふりしてごめんなさい、
黒縁メガネの先生。
私、この暑さの中取れてしまった腰をどうくっつけたらいいですか。


初めて見た背中の汗のかき方。
背な毛がすごいからなのか。
そんな汗じみてありますか。
ちなみにここはスタバなのでエアコンで私たちは凍えそうでしたよ。


新コーナー・今日の一作。
アナと雪の女王。

日本で、憧れの日本で流行っているとか言うもんだから、
日本で観てないなんてったら非国民っつってしばき回されるのを恐れて、
日本へ向かうANAの飛行機の中で観た。
ANAの中でアナだ。

ディズニープリンセスはあんなに好きだったのに、
美女と野獣まではビデオを買ってもらっていたのに、
いつの間にか自分なんかプリンセスになれないって知って、
王子様なんていないんだって気付いてから、
ほとんど観ていなかったけれど、
流行っているから観た。
右にならえだ。
私ほどの敷かれたレールの上しか行かない人間ともなればこうゆうことだ。

で、最初の歌のところでもうすでに号泣。
歌ええなあ。
ディズニーええなあ。
お松、歌うまいなあ。
雪だるま作ろう、やなあ。

そして帰りの飛行機でもリピった。
本と映画は見返さない、が座右の銘なのに。
湊かなえの告白とすごいよマサルさん以外は。
なのに見返してしまったやないか。

とある知識人によると「音楽何回も聞くのと同じやろ」とのことですが、
私はまだそうは思いませんし、
どうなるかわかっているものを何回も読んだりしたくない。
音楽もどうなるかわかってるやろって言われても、
何か違うんだものとしか言えない。
違うもんは違う。

目は新しいものを見たいの。
耳は古いものを聞きたいの。
この2つの器官は全く逆のものを常に欲する。