サブカルスイッチ | O.S.D.さり オフィシャルブログ powered by Ameba

サブカルスイッチ

現実にこの目で見ているものの方が作り物っぽくて、
本の中の方が、叙情的な分、感情移入できるのねってこと。
そのくらいの想像力しか無いんだなってこと。所詮は。

今まだ途中の作品。

歓喜の仔/天童荒太

梁石日の文字から漂う様な、
あの据えたニオイみたいのがして、
超いやな気持ちになるんだけれど、やめられない。

あともう私みたいなもんは、
私みたいなペラいみたいなもんは、
こんな理不尽なのはかわいそう!もう信じらんない!
子どもが働かされて生きるために必死で、なんてばかあほ!
こんなの嘘だし今どきありえない!
ってちょっとだけ騙そうとするんだけど、
私、道端で生活する子どもの横をもう平気で通り過ぎられるんだよなー。
何とも思わないってったらちょっと嘘で、
やばい、ロックオンしないで、今小銭がないの。
ってそのぐらいのもんなんだよなー。

腕や足のない誰かが、
リキシャの外から私のスカートに触れながら懸命に何かを言うんだけれど、
毎日毎日その繰り返しなんだけれども、
ちょっと怖いって思ってしまうぐらいで、
その人のために泣けるなんて全然ないわけ。

だけど本の中の子どものためには泣けるんだから、
結局私の涙なんてあてにならん。

目の前で本当に起こってることには心が動かないのに、
嘘もんに平気で振り回される。

似たようなことで、
そこにあるって当たり前のもんには感謝なんてしないのに、
持ってないもののことばっか考える。

仕事してたって、あいつの言い方ひとつが気に入らんって、
イラ子オーラ全開にすぐなってしまうし、
ともすれば1日寝れば忘れる様な本当にどうでもいいようなことで、
心の中をもういっぱいいっぱいにまでネガティブなもの貯めこんで、
もう全部インドのせいになったりして、
ああ帰りたい帰りたいって嘆いた次の日にケロっとしてたりして、
おお、このサブカル女子な感じ。
インドで自分探ししてます♡感出てるね。
一番残念なやつだね。

だけどこれだけは。
インドにいるのは自分探し、ではない。決して。
そんなもんは全然興味がないしましてや私はアラレちゃんメガネをかけない。
マイナーなもんも全然好きじゃない。
ミスチルと湘南乃風とアカデミー賞とる様な映画が好き。

インドで自分なんて絶対に見つからねーよっ!
言い切れるわ!
よけい迷子だわっ!

インド生活10ヶ月目に入り、
日々、
一生遊んで贅沢な暮らしをしたいなー、
楽して痩せたいなー、
もーいーくつ寝ーるーとー巨乳になるかなー、
ってまだ本気で思ってる私が言うから多分間違いない。

だから多分やけど、
このままじゃだめだだめだみたいになってる人がもしおったら、
おったとしたら、
そんなもんはどこに行ったってインドに行ったって同じなので、
こんなわけわからん場所におるのにこんなフラフラなので、
心配しなくていいですよって言っておきます。
近くにちゃんと大事なもんはありますよって、
わざわざこんなわけわからん場所に来やんだって、
すぐ近くに大事なもんはちゃんとありますよって言っておきます。