インド旅行記シーズン2012 その11 コルカタ | O.S.D.さり オフィシャルブログ powered by Ameba

インド旅行記シーズン2012 その11 コルカタ

2012年11月12日

昨日、母が命からがら、何とかバザールで唯一手に入れた靴下。
「道端に売ってたやつやし…履かれへん…」
とつぶやきながら、彼女は、
チェックアウトする部屋にチップと一緒にわざと残して出た。

お母んよ、それならなぜ買ったのだ。

早朝発。

三泊したチェンナイを出て、今日はコルカタへ向かうのだ。

ホテルからの送迎、500ルピーだと言われた時点で激高だが、
ドライバーが空港に着いたらいきなり550ルピーだとぬかす。

あーもう!
チェンナイ良い思い出のまま去れるとオモたのに!
最後の最後にヤられた!
ばーかばーかあほばか!

そして世界共通、担当者によって機内持ち込み荷物の大きさ変わります大会、
今日は買った。
水もオイルもでかカバンも全部持ちこめた\(^o^)/

日本の様に預けた荷物がすぐに出てこないのが当たり前体操なのだ。

どころかレーンの所に居る職員が、
私たちの荷物をまるでナチスがユダヤ人を扱ったあの時よりひどい、
荷物を荷物とも思わない非人道的な大胆かつそれでいて斬新な方法で、
まあとにかく投げるのだ。

だからなるべく持ち込みたいんだが。

コルカタまではジェットエアウェイズで。

着陸をなぜかミスって20分ほどロスった。
今日からジェット下手ウェイズって呼ぶことにする。

インドの国内線の予約は、だいたいスパイスジェット以外、
とてもわかりやすいのですが、
もし個人手配で行く人がいたら、
スケジュールチェンジが多いので気を付けてね。

ちなみに今回も三便、メールと国際電話の自動音声(‼)で、
時間変更の連絡が来た。
いつだってインド国内線の変更連絡とラブストーリーは突然に、だ。

コルカタへ行く用事は特に無かったんだが、
チェンナイから次の目的地への直行便は飛んでいないので、
せっかくと言うことで、二年ぶりに一泊だけすることにした。

コルカタはかなり大きな都市でメトロも鉄道もバスも走っているが、
野生のパンダと同じぐらい環境の変化に弱いことで有名なマザーが一緒なので、
半日タクシーをチャーターすることにした。

それでも7時間、80キロ以内なら3000円程度なのだ。

空港のタクシーカウンターで、手配した若いタクシー運転手。

アホのMEGA CABはアホなので避けて、
WENZ CARSと言う会社のタクシーを手配。

朝から騙された私は、同じことは繰り返すまいと、
車のメーターをしっかりチェックして、

はい今からー!
何月何日何時何分何秒地球が何回回った時ー!
はい今から7時間絶対貸切もう一銭たりとも追加しませーん!

と少々威嚇ぎみに乗り込んだ。

まずはホテルまで。

パーマか天然パーマかわからない微妙な髪型を
がっちりと固めている無口なドライバーで、
全くしゃべらない。

むしろ少し不機嫌な感じ。

いや、まあこのぐらいの方がうるさくなくて良い。

そして今日は贅沢にハイアットリージェンシーを予約してあるのだ。

普通、海外は宿泊費がお部屋単位。
一人だろうが二人だろうが同じ値段。

そこにWeb割とか色々頑張ると、
五つ星ホテルに一部屋10000円ぐらいで泊まれちゃう。

まず門の所で車に地雷探知機みたいなのをあてがわれ、
トランクを警備員がチェック。

す、すごいでかいホテル!

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今までインドでタージとか五つ星泊まった中でもダントツ!

ホコリ一つ落ちてないエントランス、フロントでチェックイン。

ただし!

個人的にはフロント対応は三ツ星!
タージグループの足元にも及ばない!
しかも朝ごはんとWi-Fiとセットで追加4000円ぐらいとか言い出して、
フロントのおっさん背負い投げしようかと思った。

やはり日本の武道家として、南蛮人の無礼を許すわけにはいかない。
しかし古より私の根底に宿る武士道が、かろうじて冷静を取り戻した。
とゆーことで私には何の権限もありませんがハイアットは三ツ星。

☆☆☆

荷物だけ預けたらすぐに出発。

パーマかつ無愛想のドライバーは…


車の中で熟睡。

仕事中やのに寝てるやん!
熟睡やん!

気を取り直して、まずはカーリーガートのカーリー寺院へ。

コルカタは、カーリーガートがなまってコルカタと言う。
そのぐらい重要な場所。
カーリーのガートだ。
カーリーってのは、私が大好きな女の神様で、
二年前にハマってうちに化け物みたいなカーリーちゃん人形がある。
ガートの説明はめんどいのではしょります。

とにかくその寺院では毎日山羊の首をはねてて、
二年前は私は見れなかったけど、
色んな意味で強くなった、そんなアラサーの私は、
今度こそ目をそらさない、瞳を閉じない、
君を描かない、
それだけで良くない、
つまり平井堅ではない。

瞳そらさないで
青い夏のトキメキの中で。
つまりDEENなのだ。

また渋滞!

この祭りなんやねん。

前出のDiwaliという、爆竹をバンバンあほみたいに鳴らすだけっていう
全くもって非生産的でしか無いインド三大祭中であるのに加え
この街ではカーリープジャとか言う、
祭りのコラボ中らしい。

マジで来年この日程はやめとこう・・・
渋滞やばい。

予定より時間が掛かって、
カーリー女神寺院へ到着。

少し離れた場所で待ってるわよ、と言うパーマ運転手と別れて、
参道的な、いやしかし参道と言うよりはカオスそのものな道を進めば、
世界で一番好きな場所のひとつ、カーリー女神寺院にただいま。

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中は写真撮影厳禁。
相変わらずこの街ではカーリー大人気なので、今日も人が多い。

中心の本堂、カーリーの石がある建物は土足が禁止なので、靴を脱ぐ。

普通仏教のお寺とかモスクも土足は厳禁なんだが、
インド人は基本、普通の生活が結構な割合で裸足の女神なので、
傷を隠さない、
つまりB'zなのだ。

どういうことかと言うと、
普通の道端で靴を履かない人が裸足のままお参りをするもんだから、
普通の道端で調子に乗って靴を履いている自分みたいなもんは、
普通の道端を裸足で歩くと同じことになる

なんせベトベトでヌメっとしている。

お母さんはここについて以下の様なコメント。

「衝撃。あんなカオスな場所初めて。ちょっとショック。」

と何にかがさっぱりわからんがとにかくすごい場所。


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カーリーグッズをたんまり買い込んで、もう少しうろつく。

この寺院の目の前に、2年前改装中で入れなかった、
マザーテレサの「死を待つ人の家」がある。

扉の前にはそこに収容希望の人が寝てたりする。

改装も完了していたので少しお邪魔した。

中には、整然としたベッドが並ぶ。

2年前にボランティアをしたプレムダンより薄暗い感じがした。
そしてここはボランティア受付時間ではなかったのですぐに出た。

コメント無し。





車に戻ろうとして、迷子。

ママ、うちらどっちから来たっけ?

「え?何言ってんの覚えてるわけないやん私が」とのこと。

薄々感づいていたのだが、うちの母親を、あてにしてはならない。
カーリーにテンション上がって方向を失った私が悪いんです。

何だって結果が大事なのだ。
言い訳なんてまかり通らない。

真珠湾攻撃の時に「いやいやいや最後通告したけど大使館の通訳が
手間取って間に合わなかったんですわざとやないんだお」
とか言ったってアメリカは怒って来たではないか。