「より権力を縛る憲法改正案」が提言されてもいい頃なのでは? | 徹通塾・芝田晴彦のブログ

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民族自決 戦後体制打破
基地問題を考える愛国者連絡会 / 自由アジア連帯東京会議

今年は自民党の祈願でもある「憲法改正」が焦点になるだろう。

 

危惧しているのは護憲原理主義派と九条改正派のみがクローズアップされ、本来必要な議論がなされないことだ。

 

 

 

現憲法も作られてから長い時間が経つ。今の状況を踏まえて不都合な箇所を整理し討論されなければならないのだが、報道を見ると、とにかく(憲法を)「変える」「変えない」のみに終始している気がする。

 

本来は権力を縛るものである筈の憲法だが、自民の草案を読むと全く逆行している。まるで自民党が「永遠の与党」であり続ける為に書かれたものみたいだ。

一方、一部左派の云う「今の憲法で困ることなど何も無い。だがら憲法は変えるな」は主張の一つだろうが、果たしてそうなのだろうか?

 

私は数年前から、民族自決・対米自立の観点から沖縄の新基地建設に反対しているが、現実に反対派の論拠の多くは「沖縄の民意が踏みにじられている」である。確かに選挙の結果もその事を裏付けている。

 

しかしこう云う考えもあるのでは? 「本来国民(沖縄県民も国民である)の権利を護る筈の憲法が機能していない」。つまり、現憲法そのものに瑕疵があるのではないかと。
 

 

 

そもそも改憲案を権力側に任せてしまえばそれは彼等にとって都合のいいものにしかならない。そろそろ「沖縄の民意が踏みにじられている」と叫ぶ側から「より権力を縛る憲法改正案」が提言されてもいい頃なのでは?

 

「護憲原理主義派」対「九条改正派」の構図に落とし込まれてしまうと、昨今の情勢を考えると後者が勝ってしまうだろう。その隙に自民党が何をするかは不明瞭だ。