木曜日にTinderで知り合った
ヒロくん34歳と
エッチして
舌の根も乾かない土曜日の夜。
今度は前からやりとりしていた
トシさん48歳 既婚者と
会ってきた。
正直
ヒロくんとエッチして
ただの性器の出し入れ？みたいなセックスで
すっかり辟易しちゃって
性欲も落ちちゃうし
承認欲求どころじゃなくなるし
もう当分、誰とも会いたくない・・・
って気分だった。
だから、最初は
土曜日にトシさんと会うことを断ったし
当日も
躊躇する気持ちが強くて
ドタキャンしちゃおうか・・・とか
そんなことも思いながら
トシさんが片道２時間かけて
こっちに来てくれるならと
えーいと自分を奮い立たせて
会うことになったのだ。
（全然乗り気じゃないこのテンション）
でもね
会ってみると意外と会話も盛り上がり
楽しくて
話し方が、会社の先輩にすごくそっくりだから
その辺でも親近感が湧いてきて。
今までの顔合わせって
夜に車の中でサクッと小一時間
ってコースが大半だったんだけど
今回は珍しくレストランに入って
夕食を一緒に食べることにした。
ちょっと緊張して
ご飯を食べながら
トシさんに言われた。
「写真より実物の方がずっと可愛くて
こんなにめちゃめちゃ可愛い子と会えるんだって
俺、正直びっくりしてる」
「こんなことってあるんだねー」
「若い頃、めちゃくちゃモテたでしょう」
「何も喋らないで
YESかNOかだけ答えていれば
ぶっちゃけ、20代後半って言っても
誤魔化せると思うよ！」
（→喋り方は落ち着いているので
喋り方については年相応らしい）
ちなみに私は
若い頃はもっと尖っていたので
正直、モテなかった。
むしろ３０代前半に離婚した後
それ以降に表情とか体型とか（爆）
丸みが出てきて
その辺りから
男性に言い寄られることは増えてきたのかも。
何度も可愛い、可愛いを連呼されて
そういうトシさんは
それなりに遊び慣れた人だから
いろんな女性と関係を持ってきた
ポテンシャルを持っている人からの
可愛いっていう言葉は
たとえお世辞だとしても
女心をくすぐられる。
食事をした後は
公園の駐車場に車を停めて
２時間くらい話してた。
トシさんは運転席。
私は助手席にいる。
30代の男子と会うことが多かった私だけど
彼らは割と唐突に
抱きしめてきたり
キスしてきたり
勢いがあったが
トシさんにはそういう唐突さがなかった。
なんならこのまま何もなく帰る？
くらいの空気が流れ続ける。
その空気を打開するかのように
運転席側のトシさんが
左手を差し出してきた。
「手を繋ごう」という意味で。
嫌じゃなかったので
私の右手をトシさんの左手に重ねる。
恋人繋ぎになって
指と指を絡ませてきた。
この時点で嫌じゃない。
恋人繋ぎをしながら
しばらく話をしているが
一向にそれ以上をすすめてくるという焦りは
感じられなかった。
これが年上の余裕と貫禄だなー
なんて、妙に感心してた。
ガツガツこないことへの
安心感。安定感。
年上の余力。
２１時半。
そろそろ帰ろうかな
って言いながら
私がトシさんの方を向いた時に
トシさんが顔を近づけてきた。
あ。キスされる。
そう思って目を閉じた。
最初は優しいフレンチキス。
チョン、チョンと
２回フレンチキスをした。
キスを終えて目を開ける。
トシさんと目が合う。
くすぐったい照れ臭さが入り混じる。
とその瞬間、
トシさんがもう一度
強く私を抱き寄せて
今度は濃厚なキスをしてきた。
さっきまでの
余裕のあったトシさんと
今こうして激しくキスを求めてくる
トシさんのギャップの違いに
クラクラしながら
彼のキスを、舌を
抱擁を受け入れる。
さらにトシさんは
私を強く強く引き寄せる。
トシさんの手が
私の頭に優しく触れて
抱え込むようにする。
Tinderで出会った人とは
100%の確率でキスをしてきた私。
カズくんとの濃厚なキスも良かったけれど
トシさんの濃厚なキスは
もし抱き合うとしたら
どんなふうに抱かれるのかな
思わず身を預けてみようかなと思えるほど
官能的なキスだった。
さすが遊び慣れてる人は
余裕があるなぁ。
その余裕がセクシーだなぁ
なんてことを考えていた。
片道２時間の距離があるから
そうそう頻繁には会えないから
次の約束もしていないけど
帰宅したトシさんからは
またすぐに会いたくなっちゃった
キスだけで感じちゃった
ももこがめちゃめちゃ可愛すぎて
全てのももこを知りたくなる
と、熱烈なラインをもらっている。
既婚者だとか
髪の毛のこととか
気になる点もいくつかあるけれど
まぁ、割と良かった人の一人として
関係の推移を見守ろうかと思う。
今の時点でブロックする対象ではないかな。