長野
心屋

伊藤明美です


大切にしていた
亡き友がくれた
ハンカチーフ

大切に
大切に
使って

いましたが
ついに穴があきました

大切に毎日
お弁当を包んで

四隅は破れ
今日、お箸が
穴を開け
箸が自由を手に入れる事態に・・・

手に馴染む
柔らかな布は
今、役目を終え

新たなる1歩を
歩み出そうとしている


コレでマスク作ろうかな・・・


マスクになりたい?
返事をする訳ないんだけども


聞いてみたくなる

彼女が
私にと
病をおして
買い求めてくれた

1枚の
美しいハンカチーフ

お守りのように
傍にいてくれて
ありがとう


ハンカチーフが形を変えても
私は彼女を忘れないし
これからも大切にするだろう


たかがハンカチーフ
されどハンカチーフ