現代に活きるブッダの知恵 “三尺三寸の箸” | 幸せ研究会

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「幸せ」って何だろう?

遺伝子が満たされたときに起る心の変化(感情)だそうです。

あなたは今、「幸せ」ですか?
幸福に影響する5つの要素
「健康」「人間関係」「お金・経済」「仕事」「貢献」
から「幸せ」になる方法を探究します。


 

久しぶりの投稿です。

“幸せ”って何だろう。

 

“幸せ”は考え方次第という「格言」をふたつ。

 

 

 

 

一つ目は、私が好きなマザーテレサの言葉です。



『思考に気をつけなさい、
それはいつか言葉になるから。

言葉に気をつけなさい、
それはいつか行動になるから。

行動に気をつけなさい、
それはいつか習慣になるから。

習慣に気をつけなさい、
それはいつか性格になるから。

性格に気をつけなさい、
それはいつか運命になるから。』



二つ目は、ブッタの教えからです。

 




昔、ある所に、地獄と極楽の見学に出掛けた男がいました。
最初に、地獄へ行ってみると、そこはちょうど昼食の時間でした。 
食卓の両側には、罪人たちが、ずらりと並んでいます。



「地獄のことだから、きっと粗末な食事に違いない」 と思ってテーブルの上を見ると、なんと、豪華な料理が山盛りにならんでいます。
それなのに、罪人たちは、皆、ガリガリにやせこけている。 
「おかしいぞ」と思って、よく見ると、彼らの手には非常に長い箸が握られていました。 恐らく1メートル以上もある長い箸でした。




罪人たちは、その長い箸を必死に動かして、ご馳走を自分の口へ入れようとするが、 とても入りません。
イライラして、怒りだす者もいる。
それどころか、隣の人が箸でつまんだ 料理を奪おうとして、醜い争いが始まったのです。




次に、男は、極楽へ向かいました。 

夕食の時間らしく、極楽に往生した人たちが、食卓に仲良く座っていた。 もちろん、料理は山海の珍味です。




「極楽の人は、さすがに皆、ふくよかで、肌もつややかだな」 と思いながら、ふと箸に目をやると、

それは地獄と同じように1メートル以上もあるのです。

 

 

 


「いったい、地獄と極楽は、どこが違うのだろうか?」と疑問に思いながら、 夕食が始まるのをじっと見ていると、その謎が解けました。

極楽の住人は、長い箸でご馳走をはさむと、
「どうぞ」と言って、自分の向こう側の人に食べさせ始めたのです。

 

 

 

 

にっこりほほ笑む相手は、 「ありがとうございました。

今度は、お返ししますよ。

あなたは、何がお好きですか」 と、自分にも食べさせてくれました。

 

 

 

男は、
「なるほど、極楽へ行っている人は心掛けが違うわい」と言って感心したという話です。



同じ食事を前にしながら、一方は、我が我がと先を争い傷つけあっています。 
そこから、「我利我利」という言葉が生まれたとか、生まれなかったとか・・・。



もう片方は、相手を思いやり、相手から思いやられ、感謝しながら、互いに食事を楽しんでいます。 
これを「自利利他」と言うそうです。



「利」とは幸福のこと。
我だけが幸せに、我だけが幸せに・・・、と思う心が文字通り「我利我利」になってしまいます。
一方、他人の幸せを考えていると、それが自らの幸せになる。



どちらが幸せかということは明らかなことです。
自分さえよければでは、幸せになれません。

一人ぼっちになってしまいます。 

幸せの花は、相手(他)と自分との間に咲くからです。