私がタロット師匠の元、その技を身につけたのは2020年秋ごろ。
だいたいが、「占い」なんてものは見てもらうもので身につけるという発想は少ない。
その「少ない」を拾ったわけは、ただ単純に感動したからだ。
師匠の口から放つ私の心の奥底のあいまいにしてきた私の一部や「こうすればいいよ」と対策までもカードが示すオモシロさに私はただ単純に感動してしまったからだった。
占いの種類は幅広く、日本人にいはまだ馴染みのない変わった方法の占いが世界にはある。
その一つにトルコ発祥の「コーヒー占い」というものがある。
苦いコーヒーを飲んだ後のカップに残った模様で占うのだけれど、一番の特徴は占ってほしいことを口にしないという事。
この占いができる日本人男性に遭遇した私は、早速飲めないコーヒーを頑張って飲みほした。
どんなことを言われるのかどきどきしながら聞いていたが、まさか最後の最後
「性欲が…若干 強いってでています…。」と申し訳なさそうに言われるとは…。
タロット占いは、特にセンスが大事と言われる。
センスが良かったのか、もともといいセンスを持ち合わせていたのか、
「占いで言われたとおりになった!」と御礼に来る人までもいて私の方がびっくりしたり嬉しかったりしている。
今年からもっとタロットと仲良くなろうと、新年と同時に『今日の私の一日』というのをカード一枚で占い始めた。
ある日面白い出来事が起こった。
家の外で我が家の猫を愛でる女性の声が聞こえたので、挨拶をしようと窓を開けるとそこにいたのは三津から車で一時間ほどの今治に住む24歳年下の友達だった。
今治からたまたま三津の町に遊びに来た彼女の前に、たまたま現れた猫とじゃれついていたら偶然私が現れたのだ。
5年ぶりの再会だった。
彼女は付き合っている彼氏と一緒に暮らすため、3月から山梨へ移住することを嬉しそうに恥ずかしそうに私に告げた。(いい時間を育んできたんだな)そう思うと、身体中の細胞に花が添えられたような、とても嬉しい気持ちになった。
その日のカードには『確実に進んでいる。しかも気分よく』と伝えてきていたのだ。
この手法で私は些細な出来事の自分の一日一日の輪郭がはっきりわかるようになった。
あやふやではない、しっかりした一日の味わい方。
そうなると、カードが示す意味の読み方も変わってきて、今ますます楽しくなってきている。
楽しい事のセンスはますます伸びていく。
~明日 天気に なぁれ~
みんなの今がそんな風になってほしいと思いながら今日もタロっている。
コーヒー占いから2年後、彼にまた占ってもらう機会に恵まれた。
「性欲はどうなっていますか?」と自ら聞くと彼は、「野性味帯びています。」とオブラートに包むことなく率直に答えてくれた。
その後、このコーヒー占いで『性欲が強い』と言われた女性を私はまだ知らない…。