6月も半ばを迎えようとしている。

 

信じられないかもしれないが、今年がもうすぐ半分終わろうとしている。

 

年を取るほど時間が経つのが早いと言うが、

 

でも時間の流れは本来老若男女関係無いはずだ。

 

では、何で時間の感覚に違いがあるように思えてしまうのか。

 

それは心が常に、あっちこっちに取っ散らかってしまっているのではないかと考える。

 

昨日のことや明日のこと、さらにずっと未来のこと、お金のこと、健康のこと、家族や仕事場などの人間関係、などなど。

 

不安や心配、煩悶などの消極的な気持ちが常に心のどこかにいて、ちっとも落ち着くことができない。

 

その気持ち、思考を紛らわすためにあれやこれやとまた別の思考に迷い込んで行く。

 

今、少し目を瞑るなりして、何もせず、ただ1分間過ごしてみて欲しい。

 

何もせずにじっとして、何も考えずにただ時間が経つのを待っているだけだと、案外1分は長く感じる。

 

時間の流れが早く感じるのは、心の中に余計な執着というか、雑念妄念というか、

 

そういう余計なゴミばかりが年を取るごとに溜まっているからではないだろうか。

 

子供の頃は、子供なりに悩みはあったかもしれないが、

 

それでも、大人になってからのことを考えれば思考はシンプルだった気がする。

 

子供の思考には余計なものが入っていないから、今目の前のものに自然と集中できるのだ。

 

もし、時間の流れの速さに焦りを感じているのだとすれば、

 

時間を有効に使おうと無理やり何かを始めることでもなく、効率のいい時間の使い方を学ぶために時間術みたいな本を読むのでもなく、

 

まずは落ち着くことだ。

ただ今見えているもの、聞こえているもの、味わっているものなどの、感じているものにそのまま心を置くことだ。

 

思考を動かすのはその後からだ。

 

年を取ると時間の流れが早いと思っているから、早く流れているだけなのだ。

 

どんな時も、時間の流れは変わらないと心を置けば、ただその通りになる。

 

人は時間を操作できないと思われがちだが、案外そうでもないのかもしれない。