どんな時でも、どんな状態であろうとも人ができること。

 

それは、その瞬間、笑うかどうかを自分で選べるということである。

 

人の不幸というのは、いくつもある。

お金や健康に不安がある。悩みが尽きないなどあるが、

 

一番の不幸は、自分に選択肢がない、と思い込んでしまうことではないだろうか。

 

人がお金や健康を求めるのは、それによって選択肢が増えるからだ。

できることが広がる。確かにそれは幸せなことなのだろう。

 

だけど、お金や健康で選択肢を増やせると思い込んでいると、

 

逆から見たら、お金や健康が無かったら選択肢は無いとなってしまう。

 

いついかなる時でも、本来人は選択できる生き物なのだ。

 

条件付きでないと、選ぶことができないという思い込みこそ、不幸への入口である。

 

だからこそ、条件など関係無く、今自分がどんな状態にいるとしても、

 

笑うかどうかを自分で決めることができると、

常に心のどこかに置いておくことで、気持ちを穏やかに保つことができる。

 

ただ、もう一度言うが、これは「いついかなる時でも選ぶことができる」ということである。

 

不安とか心配とかネガティブな気持ちを消して、ポジティブになろう、というのとは少し違う。

 

不安、心配、嫌な気分をまさに味わっているその上で、笑うかどうかを選べるということだ。

 

あと、笑うを選べばいいことがある、みたいに期待もしないほうがいい。

 

笑う門には福来ると言うが、それはたまたま訪れるものであって、期待していれば必ず来るというものではない。

 

今なのだ。ただこの瞬間、自分は笑うかどうかを選択できる、ということを自覚していることが大切なのだ。

 

できるだけ笑う方を選択してほしい。

 

人は一度に二つのことはなかなかできない。

 

笑っている時に、悪い感情は起こりにくいし、何より笑っているほうが気持ちいいではないか。

 

人はいつだって、好きなほうを選択できる生き物である。