イッたあと意識を飛ばしてたみたい。

目が覚めたら先生が至近距離で微笑んでくれてた。
 



「先生・・・」

「智くん・・・」

「先生とやっと、結ばれたんだね?」

「うん。すごくよかったよ?」

「ホントに?」

「うん。」

「先生はやっぱりすごすぎるねwww」

「智くんがオネダリ上手だからさ。何度も可愛すぎて悶絶したよ」

「え〜///恥ずかしいっ//」

「マジで天性の可愛さの持ち主だから。マジで困る・・・」

「んふふ。そんなことないけど、そんなふうに思ってもらえて嬉しい。」

「ねぇ?智くん?」

「ん?」

「未来の話、しない?」

「未来の話?」

「そう。」






先生はそう言うと嬉しそうに

照れくさそうに笑った。





そっか。

今まではずっと種族の重荷を一人で背負ってたんだもんな。

自分のやりたい未来を考えるなんてきっと、なかったんだ。

だから嬉しそうにしてるんだね?






「いいよ?先生は?どんな未来にしたいわけ?」

「智くんから話せよ」

「んふふ。そこは先生からでしょ!」

「じゃあ、いいよ?俺からね?」

「うん。」





先生は
キラキラした
子供みたいな顔になった。

そんな先生がものすごくかわいらしい。







「智くんが高校卒業したらね?まず古いアパートに2人で同棲するの。」

「ふは!ちょっと待って?なんで古いアパート???」

「だってさ?そのほうがドラマチックじゃん?」

「なにそれ?!どんな感覚?」

「人間界のドラマで勉強した。
ドラマでそんなのがあったんだ。ちょっと見てて憧れたから。」

「あははっ、先生って単純だなぁー」

「いいだろ!」

「で?続きは?」

「犬を飼うんだ。でもね?俺は魔物だから苦手なの。智くんが世話をするんだよ?」

「それはぜんぜんいいけどさ?
先生・・・犬からマジで吠えられそうwww」

「吠えられたら庇ってね?」

「だめだよ。俺は犬の見方だよ?」

「えーーー!ひどいーーー!」

「クスクスクス」

「あとはね?
ご両親にご挨拶して反対されて・・・」

「なにそれ?またドラマの影響?」

「うんそう。www」

「・・・で、駆け落ちすんの。」

「順番おかしくない?あってる?同棲後に駆け落ち?普通同棲の許可を貰いに行ってから反対されるんだよ?」

「いいの!妄想なんだから。」

「(・・・なんか違うけどまぁいいや。)それで?」

「それでご両親から見つかって・・・」

「あっさり見つかるんだ?(一体どこに逃げたんだよ。)」

「ご両親が許してくれることになるってわけ。」

「ぶはははは。先生!駆け落ちして見つかったら普通は余計に激怒されて引き離されるものだぞ?」

「え?そう?」

「そうだよ。」

「じゃあ・・・見つからない所に逃げる?」

「どこ?」

「魔界。」

「怖ぇーわ!」