お願い、打って!(前編) | 幼妻日記

お願い、打って!(前編)

今年のインフルエンザワクチンには苦労しました


例年はかかりつけの総合病院で呼吸器専門の主治医のもと

定期検診の際ついでに打ってもらっていました。


今年もその予定でいましたが、なんと病院の事務処理が終わっていない為に「入荷はしているがまだ患者に打てない」とのこと。


私の場合は接種後二日間は安静にしておきたいので、予定していた日に打てないとなるとスケジュールの変更が面倒です。


加えて、次回の検診まで数週間、それから抗体が立ち上がるまでさらに最低二週間


となると効果がでるのは12月になってしまう、、、、



早めに打ちたいなら近所の個人病院で構いませんよ、と先生がおっしゃるので


その日一度帰宅してから、歩いて5分の開業医を訪れました

2,3年前に一度だけ受診したことがある内科です。



さて、受付で渡された『接種にあっての注意事項』とやらを読みながら検温するわけですが、、、


『注意事項一:体調がすぐれない人、また、明らかに高熱(37度5分以上)がある人は接種できません』


フムフム


ここ数年平熱が高めの私は、これまでもこの検温で37度4分なんてでたことがありますが


主治医は血液検査の結果を重視し、


さらに私が検査結果よりも先に自覚症状がでるタイプであること、


また、私の体温が非常に変わりやすいこと等々を把握しているので



私が「調子いいです」と言っていて、検査にも問題なければ


すぐサインをしてくれていました。




よりによってその日は気温が27.5度まで上がり、強い日差しの中、めったに歩かないのに病院まで早足で来た私の体温は



なんと



37度8分!



ぎょぎょ


さすがにこれでは「平熱が高い」という言い訳が通用しそうにないと焦りました


体温計を見て目を見開く看護師さん


かかりつけの総合病院で今日打つ予定だったけれど病院の用意ができていなくて主治医に近所でと言われたので・・・と事情を説明しながら


バッグから数時間前の血液検査結果の用紙を取り出し


「炎症反応はありません!ほら、白血球も増えてないし・・・」


必死に訴えました


だって、また出直すなんて面倒ですもの。



当惑顔で「先生に聞いてみます」と奥へ行った看護師さんが戻ってきて


「今、暑いですか?」と尋ねます


「はっ、はいっ!暑いです、走ってきたので!」(嘘も方便風)


「では、少し落ち着いたらもう一度測ってみましょう」




待合室の椅子に座りなおした私は


おもむろにカーディガンを脱ぎ


ブラウスの袖口ボタンを外し


意識してゆっくりと呼吸をし


目をつむって念じました


「熱よさがれ~、さがれ~」



はたして


二回目の体温は


37度4分


下落率でいうと結構いい線をいってると思ったのですが


病院側としては


いま一つだったようで



今度は


「先生が会われますのでこちらでお待ち下さい」


待合室でも診察室でもない、業者との面談に使うような中途半端な部屋に通されました。



隣の診察室から先生が来て


「いや、熱がねー。あ、それにCRPが、ほら0.3だもん」と


先ほど受付で渡した検査結果のコピーを指差します


「あ、これは上限値であって、私の結果はこの隣の0.03です」と失礼のないように訂正いたしました


「あ、なんだ、こっちかー。うーん、でも熱がねー



その時、私の脇でピピッという音が


そう、3度目の正直用に測っていた体温計です。


「あ、せ、せんせい、37度2分です!



私的には


「この20分ほどの間にもこんなに変化するのだから瞬間の体温なんぞ当てにならぬのじゃ」という意味を込めての訴えだったのですが


「7度2分ね~。じゃ、一応、診察してみましょう」になっちゃいました。



さて、


私はこの病院でワクチンを接種できるのでしょうか?


(後半へ続く)