AFPのライヴ、11月21、22、23日と3日連続で観ました。


 まず思ったことは何だかバンドがBECKのバンドのような感じがするっていう。フリーがJMJなら本当にそうなんでないかなと。ドラマーのジョーイ・ワーロンカーも元々BECKのドラマー、ナイジェル・ゴルドリッチもBECKのアルバムプロデュースしたことあるし、パーカッションのマウロ・レフォスコはデヴィッド・バーンのバンドメンバーだったけど、何だかBECKに参加してもおかしくない。フリーだけはちょっと違いますけどね。


 ライヴ初日2曲目までは正直これは微妙なんでないかと思った。民族音楽系のアーティストならもっと凄い感じだからね。3曲目以降はとても素晴しいとなりましたけど。特ににマウロの使う楽器がもう凄い。ジョーイ・ワーロンカーなんてほとんどドラムキットに対して横向きで座っているんだが。フリーは基本ベースを手渡しで貰っているのが印象的。動きは3日連続で観ると結構フリが決まってるんだなと。楽し過ぎるせいかセットリストが短く感じるんだが。実際短いんだけど、アンコールからがまた結構長くやるからね。バンド名の曲はナイジェルが途中座ってたりするんだが(笑)、2日目はフリーも一緒にちょっと座って話し込んでましたけど(笑)。

 トム・ヨークはRadioheadのときと違ってやり直さないなあ。まぁバンドが上手いから当然やり直す必要がないんだけど。トムのソロで作った音をバンド編成で再構築し直すっていうバンドやったら思いの外楽しかったのでもう一枚バンドで作ってしまいましたってのは良くわかる。だってライヴ凄いんだもん。それがCDで再現されてるかと言われれば全然別ものだなと。CDのそれも嫌いではないけど。トムの歌い方ももうテキトーな感じでウーンとか歌いながら曲に入っていくもんな。これは人によってはRadioheadより良いと言うだろうね。個人的な意見ではグルーヴ志向の人はAFPの方が好きだと思う。曲構成は断然Radioheadだなとは思うんだけど。

 トムとフリーがお揃いの衣装でスカートはいてるのが印象的だ。足下見えないからあれだけど、それも色違いで揃えてたらしね。フリーはジェダイみたいな格好な気がするのはジェダイマスター、リック・ルービンの直弟子だからだな。
 
 ライヴで凄く近くでフリーを観れているなぁと感動する。トム・ヨークあまり観ずに3日間ともフリー、マウロ、ジョーイばっかり観てました。

 フリーにとってトム・ヨークってどんな感じなんだろうなと。ジョン・フルシアンテと比べてやりやすいとかあるのかなと。
 ジョン・フルシアンテがRHCPに加入してフリーに失恋してバンドを去ったってのなるほどと思う。フリーの才能の前にジョンは敗北したんだろうなと。もっと自分の意見やアイディア、バンドの方向性を左右できるものが自分にはあるんだとジョンは思ってた、自分をそういう天才だと思ってたんだろうなと。ウッドストック94のときの衣装にジョンは反対だったそうで。そういうことやらなくてもRHCPは出来ると。
 そして脱退して悪魔と取引して戻ってきたようなジョン・フルシアンテがRHCPというバンドを変えてしまってフリーが辞めようと思ったってところまで才能を揺さぶられた話は納得するところ。変わってしまったRHCPを更に違うものにしようとフリーもしてるんだろうなとこのトムとのバンドを観ると思う。RHCPのツアーにマウロも参加したしね。

 このAFPの方法論に一番戸惑ったのはフリーらしいと。そりゃそうだろうなと。

 3日目はツアー最終日なのにずいぶん通常運転だったな。それでもバンドメンバー紹介したのは3日目だけだったけど。