歳のころは90歳くらいになるご婦人。

腰はかなり曲がっている状態です。

食品がいっぱいに入ったカートを引いています。

 

滅多に入らないスーパーで、ご婦人が目に入りました。

そして揚げ物コーナーで、海老フライをパックに入れようとしています。

 

ご老人特有の震えがあり、なかなか海老フライを掴めません。

やっと掴んだと思ったら、今度はパックに入れるのに時間がかかります。

1つの海老フライを掴んで入れるのに、1分くらいかかっているでしょうか…。

1分と聞くと大した時間に感じないでしょうが、70歳以下の健康な人なら5秒で済む作業です。12倍の時間がかかっています。

 

目の前で見ると、そのたどたどしさや遅さは一際目立つくらいです。

それを1本2本3本…

 

時間がかかっていますが、確実に海老フライはパックにおさまっております。

 

 

 

その後ろに30歳前後の女性が、明らかにイライラした様子で待っていました。

女性もまた海老フライが欲しいようです。

 

右手で太ももをトントントントン、足は小刻みに揺れていて、苛立ちがおさまりません。

 

途中、女性はご婦人に何か声をかけています。

たぶん「やりましょうか?」と声をかけたのではと思います。

 

ご婦人は、耳が遠いのか聞こえないのか、まったく聞いてない様子で無心に海老フライを摘んではパックに入れてを繰り返しています。

 

 

 

その様子を、僕は娘と少し離れたところから見ていました。

優しい娘は「手伝ってあげた方が」と僕に声をかけました。

 

「ちょっと待って」

と僕は娘を静止しました。そして海老フライをパックに詰め終わるまでの一連を見ていました。

 

後ろで待っている女性の苛立ちが頂点に達したら…とも思い、一応見ておりました。

 

 

 

子供が転んだ時、簡単に手を出すのではなく、自分で立ち上がる力を身に付けさせる。

 

それと同じような感覚です。

 

90くらいになるご婦人に、簡単に手を出すと、自分でできることがドンドン奪われていく。僕はそう思うのです。

 

いざという時のための見守りは必要ですが、簡単に手を出して、人としての尊厳も奪ってはいけないようにと思うのです。

 

転ぶような危険は手を出しますが、海老フライをパックに入れる作業は、危険ではありません。ただただ遅いだけです。

 

一見優しい言葉や行動は、時に人の自立や気づきを奪うことになる。僕はそういう考えです。

 

 

 

後ろで待っている女性。

 

確かに急いでいたらイライラしてしまうかもしれません。

 

若かったら5秒で済むことが1分かかるくらいです。

 

10本くらい入れていたので、50秒で済むことが10分。

 

10分も待てないのは、忙しすぎる日本人の悪いところかもしれません。そこに気が付いて欲しい気持ちにもなりました。

 

 

 

ご婦人はとんでもない量の食料を買い込んでいました。

 

もしかしたら、たまに集まる子供・孫・ひ孫のために1人で買い物しているのかもしれません。

 

もう還暦も過ぎた子供に

「あんた海老フライ好きだったろ」

と喜ばせたくて、せめてパックに詰めるくらいは自分でやりたかったのかもしれません。

 

人が人を助けるのは良いことでありますが、「自分の力でできた」という喜びも必要であると思います。

 

 

 

そんな話しを車中娘としていたら

「あの怖かった人は、すごく急いでたのかな…あんなにイライラしなくてもいいのに…」と。

 

女性は女性で、家で風邪を引いた子供が「海老フライを食べたい」と言って待っていたのかもしれない。

 

普段ならニコニコ待てるのに、その時だけは早く帰らなくてはいけない。看病で寝不足もあり、イライラしてしまったのかもしれない。

 

娘に、イライラしていた女性を悪者にして欲しくなかったのです。イライラはしていましたが、結局最後まで見届けてはいました。

 

本当にその時だけは、どうしても急がなくてはいけなかったかもしれませんし、体調が悪かったのかもしれません。

 

 

 

どうしても遅いご婦人

イライラしていた女性

それをただ見ていただけの僕らも、考えがあって見ていました。

 

誰も悪くはない。

娘は最近、久しぶりに友達関係で大きなトラブルがありました。

 

表面だけ見たら、怒るようなことがありました。

 

娘の悲しみを受け止めつつ、娘には言いました。

 

もしかしたら、意地の悪いことをしてしまう背景があるのかもしれないよ。

 

その言葉を言ったら、娘は思い当たる節があるようでした。

悲しみや怒りの空気から、スーッと清らかな空気に変わりました。

 

 

だからと言って、意地の悪い人と付き合っていきなさい

とまで、僕は思いません。

 

それはそれで、自分をないがしろにしていると思います。

 

離れていくことで、相手に気がつかせるという優しさもあります。

 

 

 

人を憎しむ感情を、なるべく持って欲しくないのです。

 

想像して背景を考えると、いろんなことが許されていきます。

 

憎しみの感情を持っていることほど、自分を傷つけることはありません。

 

 

 

想像力を働かせて

人の背景を読んだり、未来を読んで欲しいです。

 

道ひらきセラピスト・中和田收

 

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