普段、料理はほとんどしなくなったのですが、作れないわけではありません。
料理好きな妻なので、ほとんどする機会がありません。
そんな僕が料理しました。
過去ブログのリライトです😀
年初のことです。
妻が体調崩しましてね。何日か寝込んでしまったのです。
「よし！ここはカッチョいい旦那をやってやろう！！！」
と張り切り、いろいろ家事をしたわけでございます。
自宅兼店舗なので、まぁまぁ家事はやるのですが、一切やらないのは食事です。
全く何もできないレベルではないのですが、ここ近年一切やりません。
パスタはまぁまぁできます。
御飯を食べないと力が出ない娘にも作って、学校にも送り出しました。
妻に早く元気になってもらおうと野菜スープを作りました。
１日目はトマト缶を使い、まぁ美味しくできたかと思います。
２日目のスープは、１日目にトマトベースにしたので、トマト缶は使いませんでした。
スーパーで一番高い野菜や果物を買い、とにかく身体に良さそうなものを用意しました。
「今日は素材の良さを出すぞ！」
時間をかけ、何種類もの野菜と果物を切り刻み、コトコト、コトコト煮たわけです。
※イメージ写真です。
いただきま～す
家族３人でスープをすすりました
まっっっず！！！
あまりの不味さに申し訳なさ過ぎて言葉も失います💦
鍋いっぱいに作ってしまったスープ。
これどうするんだろ…
自分で平らげるしかない…
申し訳なく、情けなく何も言えない…
さっさと１杯目を平らげ、２杯目をつぎに行こうとしたら妻が言いました。
「自分が作ったものって美味しいでしょ」
「いや…あまりの不味さに申し訳ないんで、自分でどうにかします…」
娘が
「え～美味しいよ～！ね～ママ～」
「いやいやゴメン。ありがとね。これは美味しくないよ。あんなに時間かけたのにお父ちゃんは悲しくなったよ…」
美味しくないのは分かっている。
娘はいつも僕を可哀想な人だと思って慰める。
３歳くらいから僕は守られている立場だ。
妻が
「ま～ちょっとね…これね…カレー粉入れるといいよ。まとまるはず」
幸いカレー粉があったので入れました
あっ！！！旨い！！！
「ミボすげー！天才じゃないか！よく分かったね！スゲースゲー！なんだこのマジックは！！！」
「いや…単純にカレー粉入れる前の汁みたいなもんだなと…」
そんなこんなでどうにかカレー汁？みたいなものを捨てずに、そして苦しまずに皆で平らげる事ができました。
でも、やはり軽くショックでした。
僕の長所は広く浅く、何でも何となくこなせる事。
※悪く言うと何も極める事ができない
あんなに不味いものを生み出すセンスの無さ。
普段料理をしないのに、何もレシピを調べないアホさ。
そんな軽い家庭内事件があった事も忘れた先日。
７歳になる娘の授業参観があり、妻と出かけました。
各児童、父兄に日頃の成果を見せる内容でした。
娘は女子７人くらいでＳＭＡＰの「ありがとう」の音楽に合わせたダンスを披露。
曲がかかる前に１人１人、ありがとうのメッセージを伝えるという趣旨です。
「お母さん、いつも美味しい御飯をありがとう」
「お母さん…etcありがとう」
みんなお母さんに向けたメッセージです。
娘の番が来ました。
娘はすぐに言葉が出てこない。
あれ？緊張してるかな？
そして
「お父さん、お母さんが具合悪い時に御飯を作ってくれてありがとう」
娘は、どうにもこうにも妻である母親が断然好きです。
どんな時にでも全面的に話しを聞き、励ましてくれる母親が大好きです。
僕はそれに対抗するつもりなんて微塵もありません。
お父さん、お母さんのどちらかを言わなくていけない趣旨になっていました。
うちは２人来てしまった。
僕は仕事の関係で行けるかどうか分からないと伝えていました。
その来るか来ないか分からない父親が来てしまった。
小さい頭で悩んで父親である僕を選んだ。
はっきり言えます。
妻は僕より器がデカい。
なんだかんだ言って、僕よりデカい。
娘はそれを分かっているのでしょう。
ママを選んだらお父ちゃんが悲しむ。
お父ちゃんを選んでもママは笑ってくれる。
僕がまっずいスープを作った時の、自分の不甲斐なさにガッカリしていた姿を覚えていたのでしょう。
君が思うほど、お父ちゃんは弱くないけど嬉しかったのです（笑）
その日、娘と２人になりました。
「ありがとね。お父さんかお母さんのどっちかしか言えなかったんだ」
「そうなんだよ！！！２人言おうと決めていたのに！！！先生が１人だけだって！！！…ママ悲しんだかな…」
「いや、ママはお父ちゃんを言ってくれて嬉しかったと思うよ。お父ちゃん、ダメ父ちゃんだから（笑）」
翌日、妻が
「お母さん、御飯作ってくれてありがとう！って言ってくれたね～」
僕と娘
「え？？？」
「おまえ、話し聞いてなかったでしょ？オレより近くだったのに」
「え？？？」
「お父さん、お母さんが具合悪い時に御飯作ってくれてありがとう…って言ったんだよ」
「あぁ…そうなの、ふ～ん」
７歳の頭でいろいろ悩みながら言った娘
父親である僕を悲しませてはいけないという事に感動した僕
話しを聞いてない妻
でした
中和田收
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