妻と生活するようになり17年
いつまで経っても解決しない問題があります
彼女の幼少期から続く問題です
以前ブログでも少し綴りましたが、精神的な虐待を受け続け、それは今だに続いています
彼女を知る人間には全く分からないかもしれませんが、分からないようにしないと生きて来れなかったと思います
愛のない家庭で育ったからこそ、愛のない事への怒りは人一倍大きいかもしれません
今だに続く問題に、彼女は時おり崩れてしまいます
僕はとことん話しを聞いたりもしましたし、時には叱咤もしました
夫として、やれるべき事はやってきたつもりでした
「世の中もっと辛い人はいる」
そんな言葉で「甘えてんじゃあねーよ」と取れる発言もしました
「世の中もっと辛い人はいる」
彼女はそんな事、言われなくても分かっている
分かっていても、あまりにも他者と違う環境や、終わりのない失望に崩れてしまう事がある
先日、またそれが訪れました
それが訪れると、家の空気は一変します
彼女は中和田家の空気を作る人間
いろんな事を試してきましたが解決策が全く見えない
夫として、恋人として、親友として、やれるべき事は全てやってきた
いったい何年、こんな事を繰り返すんだ…
積み上げても積み上げても崩れる
自分の無力さにもガッカリします
こんな時、セラピストとかいう肩書きに自信喪失します
突然、彼女から言われました
「お父ちゃんがインナーチャイルドしてよ」
インナーチャイルドね…
夫として、恋人として、親友として、もう散々いろんな事をしてきた
「もうオレには何もできない！」と、謝ったこともあります
しかし、セラピストとして、ヒーラーとしては何もした事がない
そうか…
夫、恋人、親友の立場になると、どうしても私情がからんでしまう
冷静に分析できない
「何故、そんな事できるんだ！！！」と、妻を差し置き激情してしまう
だからダメだったのかもしれない
７日間のプログラムでヒーリングしました
自宅ではどうしても夫になってしまう
わざわざ仕事部屋に入り敬語を使う
私情も入れてはいけないので、僕の事は「御主人は？」と聞く
彼女が幼少期から抱えているものを取り払うのは、そこまで徹底しないとダメだと思いました
たとえ彼女の口から結婚した事への後悔や、御主人（僕）の不満が出ても冷静に分析する覚悟でした
自分を褒めるようでアレなんですが、あの部屋に入ると僕はスイッチが入ります
短期間で得たインナーチャイルドヒーリングの知識
今まで養ってきた心理学・リーディング術
もともとあった霊感
いつの間にか備わってきた体内共感力
頭に手を置き必死にヒーリングしました
彼女との出会いは５歳
小中高ずっと一緒で職場も重なっていました
男女を超え親友としての期間も長い
１７年寝食を共にしてきて、傷つけ傷つけられ全てを知っているつもりでした
…が、「つもりでした」
もしかしたら彼女自身も知らない自分を見たかもしれません
彼女の口から虐待への恨みつらみは聞けませんでした
ただただ、虐待してしまうような心が可哀想だと泣いた
自分が愛する親や祖父母が、愛を忘れてイライラして虐める心が可哀想だと泣いた
ビクビクしながら玄関を開けていた自分も、姉だけが苛められている事にどうしたらいいか分からない妹や弟も
そんな全ての事柄が可哀想だと泣いた
怒りを爆発させれば簡単に癒せる
彼女は爆発ではなく、ただただ悲しんだ
だから時間がかかるのだ
７日間のプログラムでは、他にもいろいろ出てきて、とても神秘的な経験でした
かなりグッタリしましたが、ヒーリングした僕も清々しい気持ちです
彼女が少しでもステップアップできれば嬉しいです
幼少期の傷を癒すのは簡単ではないと思っていますから、ここで少し良くなってもまた必要かもしれません
しかし、よくある形
ヒーラー＝依存させる人
クライアント＝依存する人
この形だけは良くないと思っています
自立してこそのヒーリング
しばらくは、また夫として接していきます
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