胸と胸をしっかり押しあて鼓動を感じ、ゆっくり心を落ち着かせる


頭を抱き寄せ、背中を2回ポンポンと叩いて僕は彼女を送り出す



少し緊張した笑顔を僕に見せ、彼女は幼稚園の門をくぐり、トコトコ歩き出す


振り返らず、彼女はトコトコ歩いて行く


その後ろ姿を僕は消えるまで見送る




もう1年以上も通っている幼稚園だが、彼女は相変わらず馴染めない


吃りは最近目立たないが、そもそも極度の内弁慶でコミュニケーション下手

内弁慶でコミュニケーション下手は、しっかり僕の遺伝子を引き継いでしまったようで、申し訳ない気持ちもないではない




「今日は誰と遊んだ?」


「誰とも遊んでない」



「今日は喋れた?」



「…………」






迎えに行くと、回りは友達たちと遊んでいるのに、娘は1人で散り落ちた花びらをニコニコと広い集めていた


ワーワー!キャーキャー!と賑やかな園内で、たった1人そこだけが異空感


でも…そういうのも悪くないと思った


そういう1人の世界を持っている女性…悪くないな


お父ちゃんだったら惹かれるかも…


そう感じたよ

GrinBlue






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