親への問診
息子が診察室を出て、私だけになると、詳しい聞き取りが始まった。
事前のWEB問診にも書いていたが、主な困りごととして、
「集団行動に合わせられないことがある」
「興味のない科目には参加しないことがある」
といった内容を伝えた。
その後、先生から次々と質問があった。
- 乳幼児健診で指摘があったか → 特になし
- 言葉の遅れ → 早くはないが、遠城寺式で範囲内
- これまで支援につながった経緯
- 保育園での集団活動・行事への参加困難の話
- 小学校は支援級に入ったので、ある程度落ち着いたこと
支援級に所属していることについて、
「それはいいね、人数は少ない方がいいから」と言われた。
- 感覚過敏はある? → 困るほどのことはない
- 協調運動は? → 苦手
矢継ぎ早にいくつか質問され、
おそらく、DSM-5におけるASDとADHDの診断基準に関わる項目を、一通り確認していたのだと思う。
知能検査の結果
それから、最新の知能検査の結果コピーを提出した。
「おお〜、高いじゃないですか〜さっき、算数苦手と言ってたけど、勉強はそこまで困ってないんだね」
「はい、今のところ、学年相当の内容は理解できています。」
「いやー、この数字はなかなかいないよ」
これまで大学病院に勤めていた先生のようなので、高IQの子もそれなりに見てきただろうと思うのだけれど、
なんだかレアアイテムを見つけたみたいに嬉しそうだった。
「でも書くの苦手なんだね」
「特に、繰り返し練習が嫌いです」と伝えると、
「わかってるから、意味ないと思うんだろうね」と特性に理解を示してくれた。
「学校で、つまらないと感じるものには参加しないのも同じだよね」
先生から見ても、認知面は高い一方で処理速度が低めという検査結果と、
日常の様子や困りごとがかなり一致しているようだった。
診断と薬の話
親としても、ASDについては「まあ、そうでしょうね」という受け止め。
ただ、幼少期から衝動性はあまり感じていなかったので、主にASDばかり気にしていたが、
やっぱりADHDもあるのか…と、少し落ち込む気持ちはあった![]()
薬についても話が出た。
「薬もね、日常生活で困っているならば出せるけど、エビリファイとか漢方かな」
今の息子の場合、 主な困りごとは「興味のないことはやらない」 という部分で、
ASD由来の要素が大きいらしい。
そのため、ADHD系の薬は今は不要だろうという話だった。
生活面で今すぐ大きく困っているわけではないので、
薬については、必要になったときに考えましょう、ということになった。
「薬については、息子にも説明してからにしたい」と希望を伝えると、
「そのほうがいいね、本人も理解して納得したほうがいい」と言われた。
薬の話が出たことで、今回の受診では、診断として扱われるのだろうと受け止めた。
そもそもこちらも、「今後のために、診断があった方がよいと思うので」と説明して受診しているので、
あっさり診断がつくのも自然な流れだったのかもしれない。
先生からは、
「まずは特性を理解して、一緒にやり方や工夫を考えることが大事だね」
と言われて納得。
一方で、困ったときには薬という選択肢もある。
そう分かったことは、ある意味で少し安心材料にもなった。
(次に続く)