叶えたい想い | こころとからだを癒す茂原の医師のブログ

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あたまとこころとからだをテーマに
日常生活や診療での気づきを綴ります.

みなさん、こんばんは。

こころとからだを癒す

茂原(もばら)の医師 

永野 修です。

 

 

4月から訪問診療に携わるようになり、

自宅療養中の患者さんの最期を自宅で

看取ることがたびたびあります。

 

それは、最期の時を患者さんのご自宅

でご家族と一緒にベッドサイドで見守

るというものではなく、患者さんのご

家族から「先生、さきほど呼吸が止ま

りました」と電話連絡を頂き(もちろ

ん、その前日や当日などに診察をして

いたり、電話でのやりとりをしていた

り、私たちだけではなく、訪問看護師

さんやヘルパーさんたちも、患者さん

の自宅療養が始まってからずっと本人

やご家族をサポートしてきていま

す)、そして患者さんのご自宅へ向か

い、患者さんの状態を診察し、最期の

時であることをご家族に告げ、死亡診

断書を作成する、そのような診療なの

ですね(そして、もし時間が許すので

あれば、少しの間、ご家族と亡くなっ

た患者さんのことをお話ししたりしま

す。その懐かしい話に思わず涙がでて

きちゃうこともありますね。)。

 

そして

 

「人生の最期を自分の望む場所で過ご

す」

 

これが私の20年来の想いであり、

もし患者さんがご自宅での最期を

希望されるのであれば、それが叶う

ように支えたいのですね。

 

そのことについては以前のブログにこ

のように書いています。

 

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僕は医師になって22年が経ち、
この間、合計7000件の手術と放射線
治療をしてきています。
 

その中で、患者さんに言われた忘れら

れない一言があるのです。
 

「先生1時間でいいから家に帰りたい」
 

余命いくばくもない70代男性のかすれ

た声です。

まだ駆け出しの医師であった僕はその

希望を叶える術はありませんでした。

でも、その当時から20年を経た今の自

分にはそれができる知識と経験がある
ことに気づいたのです。
 

そのため、これからは、病院という枠

を越えて、地域に住む方々と一緒に

 

「人生の最期を自分の望む場所で過ごす」

 

それが当たり前にできる街を創りたいのです。
 

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この記事を書いてから6ヶ月が経ってい

ます。あらためて読み返すと、今の僕

は、20年前の患者さんの最後の願いを

叶えようと、毎日を過ごすことができて

いるのかもしれません。

 

それってとても幸せなことですね。

すべてに感謝です。

 

最後まで読んでいただきありがとう

ございました。

 

あなたの明日が

素晴らしい一日になりますように。

 

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