答えのない問いに答えていく | こころとからだを癒す茂原の医師のブログ

こころとからだを癒す茂原の医師のブログ

あたまとこころとからだをテーマに
日常生活や診療での気づきを綴ります.

みなさん、こんばんは。

こころとからだを癒す

茂原(もばら)の医師 

永野 修です。

 

 

実は、この1ヶ月とても大きなストレス

を感じることがあるのです。

 

それは、新しい診療所の間取り図を

決めたり、屋根の形や外壁の色を決めた

り、外構を決めたりするとき。

 

例えば、間取りであれば、診察室と待

合室と事務室と休憩室があって、それ

以外にトイレや収納などが必要で、そ

れらをどのような配置にするかとか、

それぞれの通路はどの程度の幅にする

のか、扉は引き戸なのかドアなのか、

窓はどこにどのような形をしたものを

何か所付けるのか。照明はいくつ付け

て、どのような形にするのか、など。

 

本来ならば、自分の好きなように決め

たらいいのだけれども、どうもそれが

楽しんでできない自分がいることに気

付いたのです。

 

それどころか、答えのないものを無理

に答えさせられているようで、ストレ

スを感じてしまうこともありました。

 

なぜ、楽しんでできないのだろうか。

 

きっと多くの人は自分の働く場所を自

分でデザインできることや、そして、

それを設計した場所を創ってもらえる

としたら、とてもワクワクして楽しく

なってしまうのではないだろうか。

 

どうやら久しぶりのネガティブ感情

は、自分の癖を伝えたがっているよう

でした。

 

そして、少し考えてみると、分かって

きたことがありました。

 

そうか、自分は正解を出したがって

いるのだ。つまり、診療所を建てると

したら、入口はこの位置で、待合室が

ここで、診察室はこの位置、のように

決まりきったものがあれば、それに則

したものにしたいのだ。もしくは、反

対の事を言えば、間違いたくないとい

うことなのかもしれない。

 

そして、この考え方は、幼少期から

の学校生活に影響を受けているのかも

しれない。学校の授業は正解を

求めるし、正解を沢山出した人が

評価されるものであったし、さらには、

医師になってからはますます正解を

求められるようになっていて、正解で

なければ行動してはいけないような

感覚を持っているのだ。なぜなら
医療の世界では、一つの間違いが

命に関わることになるのだから。

 

そんな背景もあってなのか、そもそも

の気質なのか、今回の経験から正解が

ないものを、その場で決定するという

ことに僕はストレスを感じるのだなと

いうことに気付いたのです。

 

(なるほど、今回のネガティブ感情はそ

れを伝えたかったのか。)

 

でも、それが分かったうえで、今まで

の人生で、答えがない問いに楽しんで

答えていたことは全くなかったのかと

考えてみると、思い出すことがありま

した。

 

それは、小学校の図画工作の時間。

 

特に僕は工作の時間が好きでした。

折り紙や厚紙や段ボールなどの材料を、

ハサミやカッターやセロハンテープな

どの道具を使って、課題に出されたもの

を自分の思うままにく創り上げていく。

 

覚えているのは、小学校低学年のとき

のこと。厚紙とハサミとセロハンテー

プを使って、ビー玉を転がす迷路を作

ったこと。このときは、このように作

りなさいといったお手本はあったかも

しれないけれども、そのお手本通りで

は面白くなくて、ビー玉が通る地下通

路を作ったり、高速道路の立体交差の

ような通路を付け加えたり、こうやったら

もっと面白いのではないだろうか、こう

したらどうだろうか、などいろいろ考え

ながら、夢中になって作ったことが

今でも思い出せるのです。

 

そうそう、そんなふうに正解がないも

のを楽しんでいた自分がいたではない

か。そう思うと、今の自分がやろうと

していることも、小学生の時と同じこ

となのかもしれない。

 

そう、これは

「大人の図画工作」

なのだ。

 

そんな言葉が思い浮かんできました。

 

そして、大人の図画工作は今回の

診療所のように実在するものを創る

ことであっても良いだろうし、

もしかしたら、形に残らないもの、

例えば、人と人を繋げて、SNS上に

グループを作ったすることもそうなの

かもしれない。さらには、地域で働く、

医師や看護師や介護士や介護支援

専門員(ケアマネ)などの医療職で

新しいネットワークを構築して、地域を

支える医療チームを創るのもそうなの

かもしれない。

 

どうやら、このブログを書いているうちに、

今までのストレスがすっかりなくなって

しまって、なんだかワクワクしてきました。

 

やはりマイナス感情は僕にとって

大切な気づきの源のようです。

 

最後まで読んで頂きありがとう

ございました。

 

あなたの明日が

素晴らしい一日になりますように。

 

永野修 公式LINEアカウントです。

みなさんの気づきにつながるような

ブログを選んで、毎週2回、

朝に配信しています。

登録して頂けましたら
とても嬉しく思います。

 

友だち追加