みなさん、こんばんは。
こころとからだを癒す
茂原の医師
永野 修です。
「みなさんの人生には、とっても華やか
な最終章が待っているのです。
ですから、それを一緒にねっ、作って
いきましょうよ。」
2年前、地域の住民の方が200名以上参加
していた市民公開講座で、その地域の在
宅緩和医療を担っている先生が話されて
いた言葉です。
その先生は、20年以上も、その地域で在
宅医療に関わっており、たくさんの患者
さんを最後まで自宅で診療されてきた
(看取ってきた)経験豊富な女性の医師
なのですね。
傍にいるだけで安心感を抱いてしまうよ
うな優しい柔らかな雰囲気を持ち、満面
の素敵な笑顔で、声高らかに話されてい
ました。
(この先生、すごいな。華やかな人生の
最終章が誰にでも待っているなんて、な
かなか言えないし、それを、それを実践
してきているのだから。僕もそんなふう
に話ができるようになるのだろうか。)
そして、それを実践することを想像して
みたときに、何かとても大きな重り(責
任)を背負ってしまうような感覚になり
ました。
(この重圧を持って、地域の医療にあた
っているのだろうか。それってすごい事
だな。自分もできるようになれるのか
な。)
当時の僕は、そのように感じていたこと
を覚えています。
そして、こう思います。
(とにかく、先生と話をしてみよう。話
をすることで、先生の何かが分かるかも
しれない。)
そして、講演が終わった後、思い切って
声を掛けて、自己紹介をして自分の存在
を知ってもらい、その時から今日まで、
研究会や勉強会でお会いするごとに、
お話をさせてもらいご指導を頂いていま
す。
そんな尊敬する先生から、先日、外来診
療を終えた夕方に、診察室で一息ついて
いると、電話が掛かってきて
「永野先生、今、先生の病院の外にいる
のです。私の知り合いが入院していて、
お見舞いにきてみたの。もしよかった
ら、先生とも少しお話できるかな。」
ここ最近はコロナ禍のため、勉強会や研
究会が開催されないため、半年以上もお
会いしておりませんでしたので、僕には
とっても嬉しく、心が躍ってしまうっ
て、こんな感じだったかも、なんて思っ
てしまいました。
病院の玄関口まで先生をお迎えにあが
り、院内を一緒に歩きながら、そして、
患者さんの病室までご案内しながら、10
分ほど会話をすることができました。
その中で、先生はこう話していました。
「実はね、私、クリスチャンなの。」
「そうなんですね、先生。先生のお話を
伺っていると、大きな愛があるなと感じ
ていたのです。もしかすると、そういっ
たことも関係しているのかもしれません
ね。」
「そうよ、先生。全部を自分で背負った
らとても勤まらないわ。一緒に背負って
くれる存在があるから、できるのよ。
先生も、何かそんな雰囲気があるわね。」
「そうですか。そう言ってもらえると嬉
しいです。僕もときどき誰かに守られて
いるなって感じるときはあるのです。」
「そうよね。そういう人じゃないと、講
演会のときに、あの話を聴きながら泣い
ちゃったりしないものね。ふふふっ」
(そうなんです。2年前の講演会のときに
先生が話されていた患者さんと家族のエ
ピソードに感動してしまい、涙を流して
しまったのです。それを先生に見られて
いたのですね(ちょっと恥ずかしい)。
その時、先生からは、そんな感性を持っ
ているあなたと一緒に働きたいって言っ
てくださったのですね。)
なんか、僕もやれる気がしてきました。
今日の出会いはこれを伝えに来てくれた
のかもしれませんね。
最後まで読んでいただきありがとう
ございました。
あなたの明日が
素晴らしい一日になりますように。
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