みなさん、こんばんは。
「この考え方、しっくりくるな」
健康と病気の考え方です。
僕は基本的に病気になった患者さんを
診察しています。なぜなら、僕は病院
に勤務していて、そこには体調が悪く
なった人が診察を受けに来るからです
ね。反対に体調が良い人は人間ドッグ
や健康診断でも受けない限り病院には
行きませんからね。
そして、体調が悪い患者さんを診察し
て、血液検査やレントゲン、CTなどの
画像検査を行い、そして診断します。
例えば、胃腸炎とか、糖尿病とか、脳
腫瘍とか。そして僕らは基本的に原因
となった病気を治したら、その患者さ
んは健康を取り戻せると考えています。
ただ、以前のブログにも書いたよう
に、患者さんの中には、治療して病気
が完治したとしても、どこか体調がす
ぐれなくて、頭痛やめまいが続くよう
なことが、たびたびあったりします。
ここに僕ら西洋医学の考え方と患者さ
んの経過に矛盾点が生じてきます。つ
まり病気を治したら健康を取り戻せる
という考え方ですね。
どうしても西洋医学は病気の原因を突
き止めることから発展していますの
で、病気中心の考え方になってしまう
のですね。
なので、個人的には病気になる前に予
防することが大切であったり、病気か
ら回復したら、その状態を維持できる
ように毎日の生活を気遣うことが大切
であったりと考えるようになってきて
いたのです。
そんな折に、先日、漢方専門医の喜多
先生からこう教わりました。
「健康と病気の関係には2つの考え方が
あります。
「1つは病気中心の考え方。」
つまり、病気になったから健康を失っ
た。病気を治療すれば、健康を取り戻
せる。これって一般的な考え方ですよ
ね。風邪をひいて寝込んだときなどは
こんなふうに考えたりしますよね。
ただ、その一方で、漢方ではこのよう
に考えています。
「健康中心の考え方。」
つまり、健康を失ったから病気になっ
た。健康を回復すれば、病気が自然に
治る。たとえば、暴飲暴食をして、体
に負担をかけたから胃腸炎になった。
体をいたわるように、食事に気を付け
たら、体調が回復して胃腸炎が治った。
このようなことですね。」
なるほど、この考え方、しっくりくるな。
喜多先生は僕の数年来の疑問を一瞬に
して解消してくれました。では、どう
したら、健康中心の考え方「健康を失
ったから病気になった。健康を回復す
れば、病気が自然に治る。」を医師と
して診療に生かしていけるのか。それ
にはどうやったら病気が治るのかでは
なく、どうやったら健康になれるの
か、健康を維持できるのかを学んでい
くことが必要なのだなと感じていま
す。どうやら以前のブログにかいた
「健康づくり」がKeywordのようです。
また何か気づくことがありましたら報
告します。
最後まで読んでいただきありがとう
ございました。
あなたの明日が
素晴らしい一日になりますように。
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