楽に生きる | こころとからだを癒す茂原の医師のブログ

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あたまとこころとからだをテーマに
日常生活や診療での気づきを綴ります.

みなさん、こんにちは。

こころとからだを癒す

脳神経外科ドクター

永野 修です。

 

 

「『事実と捉え方』

 これがわかると

 すごく楽に生きられるよ」

 

心理学セミナー(センターピース)へ

参加したとき

講師の犬飼ターボさんは

こう話していました。

 

さて

事実と捉え方ってなんだろうか

 

自分が見たり聞いたりして

確信したものって

すべて事実でしょう。

 

それに対する

捉え方って

1つしかないのでは。

 

当初は

そのように

思っていたのです。

 

例えば

部下が仕事に遅刻してきたと

しましょう。

 

理由を聞けば

「単なる寝坊です」

とのこと。

 

「それは許しがたい。

社会人として自己管理が

なっていない。」

 

と僕は思ってしまい

イライラしてしまうのです。

 

この反応って

正しいことですよね

(皆から同意が得られること)

 

なんて思っていたのです。

 

さて

ここから

新しい気づきと学びになります。

 

まず

「脳は何か物事を、見たり聞いたり

触れたりした瞬間に

自動的に捉え方(意味)を

選択します。」

 

さきほどの例では

「遅刻した ⇒ 許せないこと」

のようになりますね。

 

そして

事実と捉え方については

このように説明して下さいました。

 

事実とは

「誰が計測しても同じ結果になる

現実の出来事

(最終的にみんなの意見が

一つになるもの)」

 

捉え方とは

「どれくらいかという程度や

善悪や良し悪しの判定

(みんなの意見が分かれるもの)」

 

ここで

事実や捉え方の例をあげると

 

ながの先生は本当に優しい

(優しいは捉え方)

 

痩せているながの先生は

走るのが速いはずだ

(痩せている、走るのが速い

 は捉え方)

 

診察中のながの先生は

白衣を着ている

(事実ですね)

 

こうやって考えると

捉え方って案外

多いかもしれません。

 

例えば

虹を見かけると

よい事が起きる前兆

とか

あの人は運がいいとか

運が悪い人とかもそうですね。

 

そして

心理法則としてこう教えて

くれました。

 

「事実ではなく

 捉え方で

 感情が決定する」

 

例えとして

 

「素敵な人ですね」

と言われた(事実)ときに

 

信頼のおける人や

憧れている人から言われた場合、

(上司、友人、知り合いなど)

 

私のことをそんなように

見てくれていたなんて(捉え方)

 

⇒ 嬉しい(感情)

 

となりますし、

 

全く知らない人や

不仲な人(上司、友人など)から

言われた場合、

 

それって嫌味?

私のこと良く知らないくせに

どこを見て言ってるの(捉え方)

 

⇒ 不快、ムカつく(感情)

 

となるかもしれません。

 

こんなふうに

事実から生じてくる感情は

捉え方で違ってくるのですね。

 

つまり

 

「他人へのイライラは

 自分の捉え方」

 

そして

部下の

遅刻(事実)に対しての

イライラ(感情)は

僕の捉え方が原因でした。

 

そして

なんでイライラしてしまうかは

考えると思い当たる節がありました。

           

過去に自分が遅刻して

上司に怒られたことがある

とか

「仕事は時間厳守」とか

(特に研修医のころは

手術室への入室が遅れると

手術室から退去させられる

こともありました)

 

これって

自分の経験や

自分の信念と

結びついた捉え方があって

 

心理法則のように

事実に対して

瞬時に(捉え方を経由して)

感情が沸きあがって

しまうのなのですね。

 

部下の遅刻に対しても

 

「たまにはいいんじゃない」

「ながの先生も若いころは

 そうだったでしょう」

「手術の入室じゃないんだから

 少しくらい良いでしょう」

 

とか

全くイライラしない同僚も

いたのですね。

 

その当時は

「なんで許しちゃうの」

なんて思っていましたが、

 

ターボさんがこのように

解説してくれました。

 

「事実と捉え方を混同していると、

捉え方にも「正しい捉え方/

間違った捉え方」が

あるように思ってしまいます。

 

捉え方には正しいも間違いもない

「捉え方が合っている/

合っていない」、

「捉え方に自信がある/

自信がない」という考え方も

ナンセンスです。」

 

これを聞いてから

 

自分の感情が大きく動いたとき

(イライラしたり、不安になったり、

 悲しくなったり、寂しくなったり

 したとき,特にイライラしたとき)

自分の捉え方を

見つめ直してみるようになりました。

 

その時に気づくことが

2つありました。

 

1つ目は

「もしかしたら

自分とは

違う捉え方があるかもしれない。

そうだとしたら

それってなんだろう。」

と考えるようになったこと。

 

2つ目は

「この捉え方を

持つようになったのは

自分が大切にしている想いや

大切にしたい経験があるかも

しれない。」

と考えるようになったこと。

ですね。

 

これを続けて

もっともっと

楽に生きていこうと思っています。

 

最後まで読んでいただき

ありがとうございました。

 

 

犬飼ターボさんの
人間心理学講座
「センターピース」
がオンライン動画になりました.

ホームスタディ申込時の紹介コードは
『19nagano』です