あたまをシンプルに使う | こころとからだを癒す茂原の医師のブログ

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あたまとこころとからだをテーマに
日常生活や診療での気づきを綴ります.

みなさん、こんにちは。

こころとからだを癒す

脳神経外科ドクター

永野 修です。

 

 

「なんか

 今日は頭が疲れたなぁ」

 

「もうこれ以上考えごとは

 したくないな」

 

など

午後の4時過ぎに

その日の外来診療が

終わってみると

 

頭の疲れ=脳の疲れ

(思考力が低下してぼーっと

してしまう、眠くなってしまう)

を感じることがよくあります。

 

私の業務は

午前中が

放射線治療と外来診察、

午後が

外来診察と翌日の治療準備で

 

平日の月曜日から金曜日まで

同じように働いていますので

肉体的疲労の違いはありません。

 

そのため

この『脳の疲れ』を

強く感じる日と

全くない日があるのは

何が原因なのか

考えてみたくなったのです。

 

なぜなら

外来診療を終えた後に

 

診療の改善点を考えたり

新しいアイデアを出したり

ブログの記事を書いたり

など

 

頭を使いたいことが

たくさんあるので、

できれば脳が疲労していない

状態で一日の業務を終えたいと

考えたのです。

 

そう思っていたところ

3つのことがわかりました。

 

1つ目は

 

残念なことに        

どのように一日を過ごしても

『夕方には脳が疲れている』

ということが脳科学的に

証明されていることを知りました。

 

そして

脳が最もリフレッシュしている

ときは起床直後であって

 

考えごとをするのは

午前中が適しているとのこと。

 

午後はあまり思考を使わない

業務が適していて、

夜は脳が疲れているため

重要な判断には適さない。

 

「まず一晩寝て

 それから決断する」

 

という言葉は脳科学的に

正解のようですね。

 

そうなりますと

 

いかに脳が疲れないように

仕事をするかです。

 

そこで

 

2つ目は

 

認知行動療法の技法の一つの

『心配の時間管理法』の活用です。

 

 

私ごとですが、

家族の問題や、

自分の将来についての悩み

など、自分にとって

大きな問題の場合、

 

仕事をしていても

ふと、

そのことが頭に浮かんでしまい、

注意力が散漫になったり

作業が止まってしまったり

することがありました。

 

そのようなときに

『心配の時間管理法』

を知り、

『あたまとこころ』が

とても楽になりました。

 

それは

心配する時間と特定の場所を

設定しておいて、

(1日30分、特定の場所と時間)

それ以外の時間や場所で

心配が生じたときは

メモをとり、

心配時間まで

それとっておく(放っておく)

という技法です。

 

これによって

仕事中に

心配ごと(こころ)で思考(あたま)が

占拠されてしまうこと

がなくなりました。

 

これは

心配ごと以外にも

怒りとか落ち込みとかにも

使えます。

 

3つ目は

 

あたまをシンプルに使うこと。

 

あたまはひとつですが

その中には

いくつもの

思考回路があって

同時に

たくさんのタスクが

処理されています。

 

たとえば

メールを書きながら

次の仕事をどうするか考えたり、

明日の予定を思い出して

手帳を見たり、

明後日の銀行の振り込みを

忘れないようにと思い返して

メモしてみたり

 

こんなようなことを

頻回にしていることに

気づきました。

 

そして

 

これは

パソコンでいうと

 

ワードで文章を書きながら

エクセルで表計算をして

パワーポイントでプレゼン資料を

作成して、動画も編集している。

さらに

お気に入りの音楽を流している。

 

これをやったら

ひと昔のパソコンでは

あっという間に

フリーズしていましたね。

 

そう思うと

あたまもできるだけ

シンプルに使うのが

もっとも

処理スピードが速くて

負担が少ないと思うように

なりました。

 

そのため

例えば

仕事において

5つのタスクがあったら

最も緊急性があって

重要なものから

取り掛かりますが、

それ以外の4つのことは

思考から外しておく

もしくは

メモをしてあたまの外に出す。

 

そして

一つのタスクに取り掛かると

あれもしよう、

これもやらないと

など

『関連した仕事』が出てきて

 

そちらを無意識に

優先してしまうことに気づき

これを止めることにしました。

(これは思考回路を1つ増やして

いることに気づきました。)

 

 

さて

 

『心配の時間管理法』

『あたまをシンプルに使うこと。』

 

こんなことに気づき

これを意識しながら

仕事をし始めました。

 

その結果どうなったか

何か変化がありましたら

書きますね。

 

最後まで読んでいただき

ありがとうございました。