すてきな言葉 | こころとからだを癒す茂原の医師のブログ

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あたまとこころとからだをテーマに
日常生活や診療での気づきを綴ります.

みなさん,こんにちは.

こころとからだを癒す

脳神経外科ドクター

永野 修です.

 

 

60代,男性の患者さんの

言葉です.

 

「先生,1年前に

 病を患ってから

 健康よりも

 生きることに

 執着するようになりました.」

 

「それまでは

 健康,健康って気にしていて

 体重が増えれば,

 それを減らすように

 食事を制限してみたり,

 運動してみたり,

 筋トレしてみたり,

 健康オタクでしたけど

 変わりましたね.」

 

「今はどうやったら

 明日を生きられるか,

 自分なりに考えて

 生活しています.」

 

「だって,

 もう少し長生きして

 世の中が変わっていく

 様子をみたいじゃない

 ですか.

 来年は元号が変わるし,

 再来年はオリンピックが

 あるしね.

 その先も凄く大きな変化が

 あるでしょうから.」

 

「それから

 最近は親の年まで

 生きてみたいと思うように

 なりました.」

 

「年齢をとれば,

 だんだん体が

 利かなくなって

 以前のようにいろいろな

 ことができなくなって

 くるだろうけれど,

 

 自分の親と

 同じ体験をして

 親が見てきた世界を

 自分も見てみたいと

 思うのです.」

 

患者さんの言葉って

本当に深いです.

 

かつて

ブログにこう書きました.

「若さについて考える.」

https://ameblo.jp/osamu3150/entry-12413481705.html

 

これからの自分の人生で

今日がもっとも若いのだ.

 

そうだとしたら

その若いからだで

『何をしよう』

『何かに挑戦してみよう』

『何かを学んでみよう』

と考えてみるようになりました.

 

これって

もしかしたら

毎日が楽しなるコツかも

と思っています.

 

これが

「生老病死」の

「老い」に対する

『今』を意識した

前向きな捉え方と

するならば

 

この患者さんの言葉は

『未来』の「老い」への

素敵な捉え方を

教えてくれました.

 

「長生きしてこの世の

移り変わりを見てみたい.」

 

「老いて,親と同じ経験を

してみたい.」

 

確かに

この患者さんの言葉を

聞いてから

 

僕も

自分の父が

自分の年齢のときに

どのような立場で仕事をして,

どのような家庭をつくり,

どのようにこども(自分)に

関わってきたのか.

 

そして

僕がこれから

50歳,60歳,70歳になったとき

父が見てきた情景と

同じものを見てみたく

なってきました.

 

最後まで読んでいただき

ありがとうございました.