カナリア諸島「エル・イエロ島」の海底火山噴火 | スペイン好きですか?

カナリア諸島「エル・イエロ島」の海底火山噴火

11月7日


 世界的な異常気象の影響でしょうか、先月、スペイン・カナリア諸島の「エル・イエロ島」<ISLA DEL HIERRO>の南2-5㌔㍍、深さ900㍍(最初は2000㍍と発表)で、海底火山の爆発が起りました。
 噴火によって死んだ魚の映像や写真などはTVや新聞で流れ、10月12日から21日までの間、避難勧告は出されてはいたものの、事態はさほど重要視はされていませんでした。
 しかし、ここにきて、マグネチュード4-4.4程度の地震が頻繁に起り始め、海底火山の海域に近い、スペイン最南端の漁村、「ラ・レスティンガ」<LA RESTINGA>の住民に対し、2回目の避難命令が出され、多くの人は、イエロ島第二の町フロンテーラや、島の北部の島都バルベルデに、250人ほどが避難しました。


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エル・イエロ島の風景



 昨日は、改定から吹き上げられた海水が15㍍の高さにまで持ち上がり、そのエネルギーの強さが伺えます。
 この「イエロ島」は、先にブログアップしたスペインの魅惑の島々では、あえてご紹介はしていませんが、火山の爆発に伴う地滑りにより発生するとされる、メガ津波の可能性を秘めたパルマ島の直ぐ南に位置しており、危険地帯の中にあるともいえますので、警戒は怠れません。
 この海域では、今年の7月から、すでに9000回以上の小さな地震が観測されているようですが、このまま海底火山の活動が沈静化し、この続きを皆さんにお伝えしなくて済むように祈るばかりです。


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エル・イエロ島の漁村



 今日は、エル・イエロ島の海底火山の噴火に伴う報道と共に、バスク地方やムルシアの大雨による洪水被害や、昨日の寒さの煽りか、マドリード州のナバセラダの大雪がニュースになっています。