MON-ZEN [もんぜん] | 元レンタルビデオ屋店長の映画感想

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MON-ZEN

「愛され作戦」「アム・アイ・ビューティフル?」の女性監督ドーリス・デリエが、ドイツ人兄弟の日本珍道中を描いたユーモア溢れる作品。テーマは禅。前半部の東京では、渋谷・銀座を中心にゲリラ撮影を敢行。後半部は、石川県にある曹洞宗の総持寺の全面協力を得、本堂ばかりか内部の隅々までフィルムに収め、修行の様子をリアルに描写。
 中年のドイツ人兄弟。兄ウーヴェはキッチン・セールスマン。弟グスタフは小さい頃より兄へのコンプレックスに悩まされ続ける風水カウンセラー。ある日、ウーヴェは妻子に逃げられ、グスタフの家に転がり込んできた。グスタフはそんな兄をよそに、長年の夢である禅寺への旅の準備をしていた。いわゆるミドルエイジ・クライシスにはまってしまっていたウーヴェは、人生の意味を問うため、グスタフの旅行に強引に同行した。しかし日本へ到着したものの、“MON-ZEN”に行くはずの兄弟は東京で遊びすぎていきなり無一文となってしまう。


ドイツのダメ親父の日本珍道中な話で、ドキュメンタリー・タッチで描いている。デジタルカメラを使っているので、映像に違和感があるが、これがなかなか面白かった。

冴えないドイツ人兄弟が、「禅」をしに日本に向かうが、なぜか真っ先に、歌舞伎町へ。(笑)日本の汚い場所がやたら出てくる。東京のカラスも何度も写していて、テレクラやら、浮浪者のダンボール家、路上パフォーマンス、まぁありきたりの海外からの目線だが、日本人から見ても、「やはり変な国だな~。」なんて思ってしまう。

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東京で、野宿しているのがシュールで笑えた。最初はダンボールで寝ていて、それが嫌で百貨店からテントを盗んでしうまう。これが日本人だれも気づかない。日本人の危機感の無さも感じる。

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日本では、子供の頃から掃除の大切さを学ぶが、外国では学校で掃除もしない。どこかの国で、生徒に学校の掃除をさせたら、親が「なんで子供に汚いことをさせるんだ!」と抗議があったらしい。うーん。。この映画を見て、掃除の大切さを学んで欲しいもんだ。

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ラストは、カミングアウトするw煩悩から開放されたみたい。(笑)